あっという間に2014年。明けましておめでとうございます。今年の元旦の計、こちらでいうレゾルーションは、「即行動」。
去年12月始めに仕事の合間を縫ってスタンフォード大学の3日間のイノベーション集中講座に参加してきました。聞いた事はあったけれど興味を持って自分から申し込むチャンスは今までになく、そんな時、チームのリーダーからの要請で行くことに。いやー、久しぶりに思いっきり背中を押された気がする。
内容的にはよくあるワークショップであり、クリエイティブな発想を刺激するいろいろな仕込みが施されており、だから何だというものではないのだけれど、現役トップの大学講師が実業の経験も含め引っ張って行くクラス、講習ではなく参加型クラス、スケジュールや食事全てにおいてビジネスレベルの完璧サポート体制(参加者はほぼ全てビジネス及びビジネスエグゼクティブ)、そして学部のトップで、クリエイティブの権化である、IDEO創業者のDavidKelleyが、お決まりの挨拶程度の参加ではなく、そのパッションを伝播する熱いプレゼンとその後のリラックスした個人個人との会話(IDEOの営業でもあるけれど。。。)が出来るなど、全てのパッケージとしてすごく刺激的なものだった。
僕としては、デザイン思考を理解したい身につけたいと今の新しいポジションに挑戦したのだが、ここ1年間試行錯誤して来て壁に当たっていた。だけどこの3日間で光が見えたきがした。いろいろな役に立つスキームを手に入れて、それをサポートする資料なども今も紐解いて勉強しているけれど、一番インパクトがあったのは、最後の30分に、「それでは、この3日間デザイン・イノベーション思考を学んだ上で、これから自分の仕事・生活に戻って、何がやりたいかをポストイットに書き出してください。そしてその下にどうして出来ていないかをもう一つのポストイットに書き出してください。」
ぼくは、すぐに、「立って仕事が出来るデスクを使う(一部のデザイナーが使用)/自分はデザイナーではない」「参考資料を読む/時間がない」「新サービスを利用する/ちょっと怖い気がする」など10項目くらい書き出す。そして、出来ない理由がほぼ自分の気持ちの問題であることに気がつき、「恥はかきすて」ということで工夫しながらもどんどん実行することに。デスクはデザイナーのジョギング友達の分も含めて僕がオーダーし、参考資料はとにかく購入し(28冊)、新サービスは仕事仲間を募って昼食がてらとにかく利用。岡本太郎さんも言っている様に、自信があるからやるのではなく、やると決意するから自信があるように見える、ということの意味を理解はしていたけれど、腹にストンと落ちた気がした。
そしていろいろ面白い事が起きた。僕がデスクを使って立って仕事していると、いろいろな人がそれをオーダーしはじめた。みんな能率の為にも健康の為にもやりたいと思っていたのだけれど、躊躇していたみたいである。非デザイナーの僕がやることで、彼らの背中を期せず押したみたいである(オーダーする時「Atsuと同じやつ」と皆言っていたらしい)。新サービスの利用も皆でやったので安心してトライでき、その後のブレインストームもレポートも自分がすすめ(これ自分の練習としてやっているのだけれど)、皆にすごく喜ばれ、またやろうと言われる。自分の進歩のために思い切ってやったことが他の人のためにもなると思うとこれからもっと勇気を出していろいろなことにチャレンジしなくてはなあと思った(まあその多くが失敗で恥をかくと思うけれど)。
家でも、購入したマシーンのダンボールを捨てずに、子供用の家をデザインして作ったら(環境にも良いし、捨てやすいし)、子供達は大喜びで中で遊ぶと同時に外にいろいろ落書きをして楽しみ始めたとか(え、そういうのあり?子供は発想がやわらかいなあという新鮮な発見)。いつも「プレゼントある?」と聞いてくる3歳の娘に、毎日なにかしらアイデアおもちゃをオフィスで帰宅前に数分で作ってあげたりとか(アイデア探しに自分の好奇心がONになるみたい)。
この1年、頭の中の「即行動」筋肉を再トレーニングして習慣、いや条件反射くらいまでもって行きたい。