Saturday, September 16, 2023

あっという間に2023年!

 最近山登りに週末に行っている。といっても、ハイキング程度。ベイエリアからアクセスのいい、タマルパイス山頂、ディアブロ山頂、ハミルトン山頂。でも、ほぼ毎週末に行くホームベースは、イーストベイにある、ミッションピーク。家から車で15分、上りに1.5〜2時間、山頂でコーヒー休憩30分、下りは1時間、往復3〜4時間。日の出前の朝5時から登って9時には下山、帰りに最寄りのジムでサウナ・シャワーでスッキリして10時前には帰宅で土曜が始まる感じ。

今日てくてく歩いていて、ふと、また日記程度にブログを書こうと思った。なぜだかわからない。本当はYouTubeをやるべきなのだろうけれど。

最後のアップが2014年なので、もう9年。いろいろあった。まあなんとかなると思ったし、なんとかなっているけれど、絶体絶命の時もあり、今は、ちょっと仕事や生活のペースを落として、充電中みたいな感じ。

最近いろいろ思うこともあるので、徒然なるままに、これから書いていこうと思う。

Friday, January 17, 2014

Immediate Action(即行動)

あっという間に2014年。明けましておめでとうございます。今年の元旦の計、こちらでいうレゾルーションは、「即行動」。

去年12月始めに仕事の合間を縫ってスタンフォード大学の3日間のイノベーション集中講座に参加してきました。聞いた事はあったけれど興味を持って自分から申し込むチャンスは今までになく、そんな時、チームのリーダーからの要請で行くことに。いやー、久しぶりに思いっきり背中を押された気がする。

内容的にはよくあるワークショップであり、クリエイティブな発想を刺激するいろいろな仕込みが施されており、だから何だというものではないのだけれど、現役トップの大学講師が実業の経験も含め引っ張って行くクラス、講習ではなく参加型クラス、スケジュールや食事全てにおいてビジネスレベルの完璧サポート体制(参加者はほぼ全てビジネス及びビジネスエグゼクティブ)、そして学部のトップで、クリエイティブの権化である、IDEO創業者のDavidKelleyが、お決まりの挨拶程度の参加ではなく、そのパッションを伝播する熱いプレゼンとその後のリラックスした個人個人との会話(IDEOの営業でもあるけれど。。。)が出来るなど、全てのパッケージとしてすごく刺激的なものだった。

僕としては、デザイン思考を理解したい身につけたいと今の新しいポジションに挑戦したのだが、ここ1年間試行錯誤して来て壁に当たっていた。だけどこの3日間で光が見えたきがした。いろいろな役に立つスキームを手に入れて、それをサポートする資料なども今も紐解いて勉強しているけれど、一番インパクトがあったのは、最後の30分に、「それでは、この3日間デザイン・イノベーション思考を学んだ上で、これから自分の仕事・生活に戻って、何がやりたいかをポストイットに書き出してください。そしてその下にどうして出来ていないかをもう一つのポストイットに書き出してください。」

ぼくは、すぐに、「立って仕事が出来るデスクを使う(一部のデザイナーが使用)/自分はデザイナーではない」「参考資料を読む/時間がない」「新サービスを利用する/ちょっと怖い気がする」など10項目くらい書き出す。そして、出来ない理由がほぼ自分の気持ちの問題であることに気がつき、「恥はかきすて」ということで工夫しながらもどんどん実行することに。デスクはデザイナーのジョギング友達の分も含めて僕がオーダーし、参考資料はとにかく購入し(28冊)、新サービスは仕事仲間を募って昼食がてらとにかく利用。岡本太郎さんも言っている様に、自信があるからやるのではなく、やると決意するから自信があるように見える、ということの意味を理解はしていたけれど、腹にストンと落ちた気がした。

そしていろいろ面白い事が起きた。僕がデスクを使って立って仕事していると、いろいろな人がそれをオーダーしはじめた。みんな能率の為にも健康の為にもやりたいと思っていたのだけれど、躊躇していたみたいである。非デザイナーの僕がやることで、彼らの背中を期せず押したみたいである(オーダーする時「Atsuと同じやつ」と皆言っていたらしい)。新サービスの利用も皆でやったので安心してトライでき、その後のブレインストームもレポートも自分がすすめ(これ自分の練習としてやっているのだけれど)、皆にすごく喜ばれ、またやろうと言われる。自分の進歩のために思い切ってやったことが他の人のためにもなると思うとこれからもっと勇気を出していろいろなことにチャレンジしなくてはなあと思った(まあその多くが失敗で恥をかくと思うけれど)。

家でも、購入したマシーンのダンボールを捨てずに、子供用の家をデザインして作ったら(環境にも良いし、捨てやすいし)、子供達は大喜びで中で遊ぶと同時に外にいろいろ落書きをして楽しみ始めたとか(え、そういうのあり?子供は発想がやわらかいなあという新鮮な発見)。いつも「プレゼントある?」と聞いてくる3歳の娘に、毎日なにかしらアイデアおもちゃをオフィスで帰宅前に数分で作ってあげたりとか(アイデア探しに自分の好奇心がONになるみたい)。

この1年、頭の中の「即行動」筋肉を再トレーニングして習慣、いや条件反射くらいまでもって行きたい。

Wednesday, December 18, 2013

Invention (発明)

小さい時から手で物を作るのが好きで、工作の時間が一番好きだった。その次に好きだったのは男子では異例な家庭科(料理と裁縫)だった。自分がイメージしたものが目の前に現れてくる楽しみは独特のものだ。イメージをしている時も楽しいし、作っている時も楽しいし、作ったものを使っている時も楽しい。だから岡本太郎さんの作品を見ているととにかくその気持ちが伝わってきてつい楽しくなる。小学校の時に作った、1x2メートル級の山の風景の版画(小学校のクラスの卒業作品のベースは自分の絵で工作の先生が特別にコピーを一つくれた)や壁掛け飾りは今でも母親の山小屋に飾ってあるし、中学校の時に作った抽象的なスキーヤーのカラー版画、踏み台になる椅子などもまだある。アメリカに来てからは、以前住んでいたアパートのキッチンの形に合わせたカスタムテーブル(引っ越しの時そのまま寄贈)、組み立て式の8人がけの長テーブルなど。最近では、今住んでいる家を、床、壁、キッチン、アイランド、ライト、トイレ、全て自分の好きな素材に入れ替え、壁を打ち抜いたり、窓を広げたりもして、思いっきり改装した時。一番大きく楽しい工作課題だったと思う(でも母親が自分の山小屋を一からイメージ・デザインして作り出した楽しさにはまだかなわないと思うけれど)。来年は手作りでテーマ性をもったクリスマスのイルミネーション(こちらでは12月いっぱいはどこの家も外に市販のイルミネーションを飾る)を作りたいなあと思っている。

ところが一方で数学が好きだけどそれほど得意でなかったこともあり、流れで文系法学部に、そして仕事では、財務、ビジネス、交渉、と言う感じで来て、とても楽しいのだけれど、なにかこの「工作」的なものにかけているなあと思っていた。理系に行ったらどうだったろうと考える時が時々あった。でもアメリカに来て以来、自分の中の固定観念が崩れて来たのか、まず、技術と物作りを学べる、ゲーム業界に入る事が出来、そこで物作りに関われる。あの有名なモンスターハンター(当時は作っている人たちと働くのが面白いというだけでここまで大きくなるとは思っていなかったけれど)の欧米版のクレジットロールにのることも出来た(難しくで最後まで行けないのでクレジットロールを自分で見た事はないけれど)。そしてその後より技術的なものに惹かれて、研究所に移る事が出来、そこで研究員達といろいろな技術についてのビジネス化に関わる事が出来る。そして最近、より工作的なデザイン部門に移る事が出来、そこで、デザイナーやテクノロジストと新しいサービスのデザイン創作に関わる事が出来ている。

毎日が学びであり新しいものの創造(又はイノベーション)なのでとてもやりがいがある。そして最近、自分がデザインに貢献したものが社内の賛同を得て、特許申請することになり、自分の名前も入れてくれるという連絡が来た(申請するだけで認可ではないけれど)。理系の人にとっては特許保持は普通だと思うけれど、父親が数学者・理系で自分も創造が好きなのに、文系に流れてしまったはぐれ物の自分にとっては、とてもシンボリックな出来事だった。これからも、もっともっと工作的なプロジェクトを家でも会社でも立ち上げて行こうと思う。アイデアはたくさんあったほうがいい。たくさんイメージして、いつも一杯のアイデア箱から、その時その時のインスピレーションによって、いろんなものを作って行きたい。そうか、僕の人生は、工作(創造まではいかないが)意欲がベースになったいたのか。今気づいたけれど、今後は、意識的に、工作意欲を鼓舞して行きたい。工作意欲を満たされるならば、今の仕事、サイドビジネス、趣味、いろいろアイデアをひろげなくては。ところで、理系の素質は出来れば自分の子供達に受け継いでもらいたい。

Saturday, November 30, 2013

Feeling of not settled(浮遊感)

休日早朝ホームデポに肥料を買いに行ったついでに、マックでコーヒを飲んでいると、休日の早朝にもかかわらず、多くの人が朝食を取っていた。メキシコ人の家族もたくさんいて皆で楽しそうに食事をしていた。ここではメキシコ人は主に移民で労働者階級に属するみたいである。自分も昔おじいちゃんのトラックに乗っていろいろ回っていたのを思い出した。労働者階級にあることで経済的にはいろいろ悩みの種が尽きないかもしれないが、それ故、家族で助け合って、一緒に頑張って明るく生きて行けるってことがあるのかもしれない(自分が子供の頃はそうやって仲良く生きて来た気がする)。

それをどうやって今の自分の家族で実現させようかと考えている時ふと、気持ち的に日本に属し、でもアメリカで生活し、そのどちらにも属していない浮遊感を不安であるような心地良いような変な感じを受けたのだった。何かに属す事で安定感を感じるのが普通だし、やっぱり死ぬのは富士山をみながらかなあなんて思っている自分としては、すこしこっちでやって納得したら帰るつもりだったのだけれど、運命としてこちらに長くいるようなことがいろいろ起きて、ある時から深く考えるのをやめて、その時その時に全力を尽くして生きる様にしている。小説の深夜特急なんて読んでいると共感するけれど、長期の旅行している最中は、現実社会の観念的時間から隔離され、その時はじめて、精神的にリラックスができ、浮遊感というか流動感というか、不安のような、心地良いような、あの感覚が訪れる。長期旅行と言ってもヨーロッパに1ヶ月くらいしか行った事ないけれど、留学とかは2年くらいあったし、その時もそんな気がしたような気がする。

ある意味、あの感覚を感じたということは、今、その続きをここ十数年くらいやっているのかもしれない。ただ、十数年前に比べると、テクノロジーの進歩、グローバル化の影響、などから以前と比べ物にならないくらい、世の中の変化のスピードが加速しているので、逆に固定することで不安定感が増し、浮遊することで安定感が増すみたいな、逆転現象が起こっている気もする。

冬が近づくと、生命の動きがスローダウンするからか、春への期待がスピードアップするからか、いろいろこのような小さな心の声が聞こえてくる。不安というより、味わっている奇妙なフィーリングをじっくり分析して自分の行動指針に何か新しいものを取り入れたいという衝動である。ぼーっとするか、本を読むか、ものを書くか。

この浮遊感に漂うだけでなく、それを乗り越えて、次の目標を見つけたいなあと。

Friday, November 29, 2013

Fitness(フィットネス)

ちょうど2ヶ月くらい前、旅行や食べ歩きが重なり、体重がかなり増えて、仕事のストレスにも加え、多分内蔵に負担がかかったのか、体中に湿疹が出始める。すぐに直るかと思いきや数日しても改善せず、まずは食事の調整(野菜中心)と運動(昼のジョギング)を始める。ただ今回は同じタイミングでオフィスの同僚が昼休みに走り始めたので、以前から自分が時々走っていたコースを教えてあげて一緒に走る事に。思った以上に彼の決心は固く、仕事で昼に会議が入っている意外は必ず「今日走る?」と誘ってくるので、以前なら「昼食べに行かない?」と言われるとすぐ行ってしまったのが、ここ2ヶ月くらいは、コツコツ昼休みに二人で走る事に。そのため、高カロリーな外食を避け、サラダ・果物・ナッツ中心の昼食が常になり、段々体調が改善する。だるまさんみたいだった彼は既に10キロは落として、ズボンがスカスカという感じ。それに加え、二人でいつも走りに行ったり、仕事の会議でも野菜中心に食べているので、周りも元気づけられたのか、又一人又一人とチーム内のフィットネス人口が増えて行く。ジョギングクラブには女性二人が加わり4人、又美味しい昼食場所を知っていて昼グルメツアーの仕掛人だった1人の女性はダイエットプログラムの低カロリー食品をバルクで買ってお昼はそれ。そのため、昼の出歩きがチーム全体で減る。又女性中心に週1回はラボの会議室でお昼にストレッチ中心のヨガをやっているし(次回自分も参加予定)、超忙しいラボのヘッドも毎朝ジムでトレーナーのもとで運動しているとのこと。奥さんにも湿疹の事を話したら、野菜やスープ中心の食事になり、ご飯の量を減らすことに。又寝る前に必ず体操をするようにしているのも効果があったのか、今の時点で、体重も6キロ程減り、湿疹もなくなる。その効果あってか、前のポストに乗せたセミナーでの先生相手の稽古でも以前より数段早く動けるような気がした。気がしただけかもしれないけれど、とてもうれしかったので、とにかく年末まではやり抜こうと同僚と話している。お腹の周りはまだポチャって感じだけれど、たぶん少しずつ内蔵の周りから脂肪が取れているのではないかと思う。体重の8パーセントを落とすとメタボリズムが加速するというので、これからの2−3キロを頑張ることで、あと3ヶ月で6−8キロ程減らして、体を軽くして、日本にいけたらなあと思う(でも日本であまりおいしいものを食べない様にしなくては)。