そこは、映画に出てくるような、東海岸アイビーリーグっぽいキャンパスだった。ゆったりした空気と歴史からくる落ち着いた雰囲気。しかし想像以上に蒸し暑く、さっぱりした西海岸から着た僕はびっくり。
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これが、全日本居合連盟から派遣されてきた山崎先生。こんな鋭い居合をする人は初めて見た。体捌きから目つきから何から、武道の人。「振るんやない!斬れい!斬るんや!」とすごい迫力。哲学も理論もしっかりしていて、アメリカ人も納得。すばらしい演武を見ることが出来、又すばらしい教えに触れることが出来、本当に東海岸まで飛んで行ってよかった。
すごく真面目に聞いてます。通訳の人が翻訳に困っている時などは、自発的にサポートに入るようにしたので、いろいろ山崎先生に質問できる機会があってよかった。
練習と思って、北米選手権(2-3段の部)に出場。3回戦まで勝ち上がるも、そこで敗退。相手のアメリカ人は良く練習していたので、納得。緊張もしたし、場数(皆と審査員の前での演武を3回)を踏むことが出来て本番に向けて練習になった。
照準を合わせていたのは、最終日の昇段審査。4段を受験。2日目から、あまりの不甲斐なさに、いろいろな先生に教えを請い、夜友達とも飲みに行かないで、一人毎晩、夜中の1-2時まで、部屋で汗だくになって稽古をした。審査前の一番緊張するところ。静かに眼をつぶって、呼吸を整え、緊張を乗り越えようと、集中しているのだろう。
演武最中は、全力を尽くしてきたので、緊張はしなかったと思う。古流二本に時間がかかる大技(陰陽進退と逆刀)を選んだために、指定技三本(受け流し、諸手突き、総切り)とあわせて、時間切れにならないように(5本を6分以内に収めなければ、即アウト)、ペースを保つことに専念。しかし、技はゆっくり大きく、気迫を込め、でも力まない、というようなちょっと矛盾するようなバランスを取ることに苦心。でも、いつものことだけれど、追い込まれると、悔いのないように、ガンガンやるのが性分。
審査員をしていた山崎先生からは、「バンバンなんでそんなに急ぐんや。まあ、他の先生はどうみるかわからんけどね。」と厳しく為になるコメント。
先生や先輩や友達のアドバイスのおかげで、4段合格。もっともっと理合と技両方を学び、又一番大切な、気力・胆力をもっともっと修練しなくてはと反省する日々。時間を見つけては、刃引による素振りと坐禅をするようにしている。居合の修練が剣道の稽古に確実に跳ね返ってくるのを感じる今日この頃。学び、工夫し、修練する。視野を広げる為に、合気道を近く再開したいと思っている。
1 comment:
4段合格おめでとう。
日本人として、日本の伝統武道を受け継いでいけるなんてすごい!
茶道、着物、、、やっぱり世界に誇れる日本の文化は大切にしなくては。
こういう伝統のすばらしさは気がついた人が日常に生かして生きていけば、志は繋がっていくので、自然体で楽しみながら行けるとイイネ!!
山崎先生のお顔、いい表情しているね。
物事を極めた人はスカッとしている。
少しでも、そうなれるように、些細な物事に
とらわれないで、こころを広く”無””空”になっていたいが、、、
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