Wednesday, April 27, 2011

Toughness (タフさ)

先日今居るオフィスの道を挟んだ向かいのFacebook本社に、アメリカ合衆国大統領のオバマ氏が訪れた。昼ごはんを社外の友達と食べた後、てくてく歩いて行って見ると正面玄関にはすごい人だかり。






大統領就任以来、金融危機、オイル危機、財政危機といろいろ見舞われ、健康保険改革やその他改革に苦労しなかなか前へ進めず、不満に思っている国民も多い半面(中間選挙で民主党が議席を減らす)、やはり若くて知的かつマイノリティ(黒人)出身の彼は移民(ラテン系)やマイノリティ(ゲイとか)が多いベイエリアでは絶大な人気である(たぶん他の地域でも)。以前書いけれど、僕は彼のリーダーシップを見る度に、元気が出るし、そういうリーダーを持ったアメリカはラッキーだと思うのだが、やはりそういう彼にもしっかり反対派がいる。ビデオでも分かるように、民主党出身の彼に対して、共和党から出ているティーパーティー派やその他いろいろ反対派がデモをしていた。


公に出ると、特に自分のポジショニングをしっかり掲げてそして実行すればするほど、向かい風はかならず起こるのだろう。そういうものに負けない精神、たぶん一本通った信念みたいなものをしっかり醸成してこないと、心身ともに参ってしまう、それが現代の混乱の時代を航海していくリーダーの置かれている環境なのだろう。今働いている会社の新しいCEOといい、オバマ大統領といい、いつ寝てるのかなあというぐらいの忙しさに加え、賞賛と批判を建設的に受けれる度量、リーダーとは本当にタフな(そしてもちろん頭脳と実行力が伴わなくてはいけないが)仕事だなあと思わずにはいられない。


特に世界が一つになりいろいろな利害関係が錯綜するこれからの時代、政府にしても、企業にしても、リーマン的リーダーでは太刀打ちするのが難しいかもしれない。日本でもどんどん若者が早いうちに経験を積む土壌が生まれるのがいいのかなあ。そんな土壌がなければ、自分から修行に出て行くのもいいのかもしれない。自分もあれほどタフになれるかどうか分からないけれど、もちょっと気合入れていかなくちゃと思う。