Thursday, December 16, 2010

Chiristmas Present(クリスマスプレゼント)

同僚と話していて、こちらの人にとっては当たり前だけれど、僕ら外国人にとっては「なるほどー!」と思うことがあった。

初めてアメリカに来た時にすごく驚いたのが、クリスマスプレゼントの多さだ。こちらでは、クリスマスにクリスマスツリーを飾ってその根元にプレゼントを置き、クリスマスの朝にプレゼントを家族で開ける習慣がある。

普通、親2人と子供3人の5人家族なら、子供へのプレゼント3箱、というのが日本的な考えだろう。もう一歩踏み込んで、子供が親に手作りプレゼントということで、追加2箱、合計5箱ということろだろうか。ところが、個人主義のアメリカはそんなものじゃない(か自分のステイした家が特別なのか)。つまり、5人が5人にプレゼントを送る、そう20箱(5x4)。ステイしていた学生が2人いたので、ツリーの下のプレゼントは合計42箱(7x6)に達していた。ちょっとTooMuchな感じ。。。プレゼントがかぶらないようにするのにメンバー間でいろいろ事前調整・交渉がなされるのもうなずける。

しかしそれだけではなかったのだ。昨日話していた同僚によると、そこには、もう一人重要人物を加えなくてはいけなかったのである。そう赤い服を着た白ひげのおじさん、サンタクロース。小さい子供がいる家では、親から子供へのプレゼントに加え、サンタクロースから子供へのプレゼントも加えなくてはいけないらしい。子供側からすれば当然かつ道理にかなっている。楽しいイベントのクリスマスではあるけれど、目の前にそれだけのプレゼントが並ぶと、ちょっと退いてしまうのは、僕だけだろうか。

因みにAtsu家では、アンチ物質偏重主義なので、あんまりプレゼント交換・お土産などの習慣はない。クリスマスのサンタクロースはいいけれど、誕生日とかも、子供達がささやかなプレゼントを受けるのは賛成だけれど、できれば子供達には1年間無事に生きれたことを神様や周りの人へ感謝しそのお返しとして恵まれない人に寄付する日、そんな風に感じてもらいたいと思う。

Wining (愚痴)

最近出張や年度末の追い込みのために忙しくてなかなか食べ物関係や剣道・居合道関係をアップできず。でもアニーズキッチンは営業中(先週クリスマスプレゼントとしてフランス製の鍋寄贈)。リバースエンジニアリングとして、タンロンのカニ、メキシカン、ビーフシチューなどなどいろいろ研究結果が食卓に。うれしい反面、時々ご飯と魚と納豆とスープ(アニーとしては休憩日に当たるメニューのようだけれど)が出てくるとなんかほっとするのはやはり日本人だからか。剣道・居合道は出張が重なりなかなか稽古出来ず。しっかり家で素振りをしなくては。。。

ところで、愚痴をこぼすくらいなら再挑戦、ということで、あんまり愚痴らない自分だけれど、時々横っ面をはたかれるので、そんな時は自分の中で一人が愚痴を言ってもう一人が聞いているみないにしてなるべく周りの人に迷惑をかけないように努力している。でも修行がまだ足りないので、この一人ぶつぶつ期間が数日から1週間だったりして、外からみるとむすっとしているのかも。。。要改善。

ただ昨日会社でかなり愚痴ってしまった。インド人の友達と会社の戦略を議論していてちょっといらいらしていたことと、同じタイミングで他に納得いかないことがあり、ついその友達とアニーに愚痴ってしまった。帰りの車の中で反芻して、愚痴は自分に戻って来るんだから良くないだけでなく損だと思ってもなお愚痴りたい気持ち、それと同時に愚痴ることに対する嫌悪、なんだかなあと思っていた。

そんな時、どこからともなく「あのゾマホンだったら愚痴らないよなあ。テレビで有名になり成功していろいろやってるのかなあ」なんてとふと思う。早速、渋滞にもまれつつ、ネットで調べてみる。知っている人もいると思うけど、ゾマホン氏は、一人アフリカベニンから来た苦学生。彼の言動・信念・態度は、河井継之助に通じる気高さがある。「自分の命は愛する国と人のためにある」。調べてみると昔僕も読んだ「ゾマホンのほん」からたけしの付き人になり講演活動等積極的に活動・成功しているにもかかわらず、生活態度に全くのブレがない。ただそんな成功者の足をひっぱる人達によりかなり精神的に追い込まれたようだけれど(これは太郎さんも言っているけれど、日本人の国民性には無邪気な親切心・同情心がある反面、無責任な迎合心があり、それが場面場面で非常にいやらしく働くようである)、立ち直り、自分の使命に全力投球しているみたいだった。改めてその精神力・気迫・気高さを目の当たりにして、一人車の中で感動し、単純な自分は、家へ着く頃には、もやもやはすっと消えて、僕ももっと頑張りたいというとてもうれしい気持ちになっていた。

やはり自分自身を鍛え上げつつも、頑張っている人達のドラマを自分の血肉として取り入れ次のレベルに進む、そういうエネルギー補給経路を確保するのはいいなあと思った。いつか彼の講演に参加してみたいと思う。僕も身近なところから初めて、家族・コミュニティ・組織と、皆に貢献できるように頑張ろうと思う。仕事ももう残り1週間。目標達成に向け、ひた走りに走らなくては。

Sunday, December 5, 2010

NY(ニューヨーク)

Atsu@NYです。ちょっと厚着でなんて考えてカルフォルニアから上陸したところいきなりマイナス3度。でもこんなのたいしたことないよとホテルの人。ベイエリアで甘やかされてから来る冬のNYは本当に寒い。ヘルシンキに乗り込むくらいの気合で来るべきだった。

久しぶりのNY。でもこっちで頑張っていた友達はほとんど次のチャレンジへ飛び立って行ってしまったので今日は街の探索少々と明日からの仕事の準備。ちょっと残念。NYの摩天楼のバーで飲みながらいろいろ話をしたかったのにね。

活気があって人が多く芸術・エンターテイメント・ビジネスがすごい勢いで回転しているNYはとても魅力的な街だ。東京やLAに比べればそれほどただだだっ広いわけではなく結構移動しやすいし。地下鉄に乗りながら「あー、マトリックスはやっぱりNYの地下鉄じゃないとね」なんて思ったりもした。ただ、やっぱり都市型じゃない自分は、自然を身近に感じられる、もっとちっちゃいサンフランシスコが落ち着くなあとも思った。SFを思いつつ、NYを充分に満喫できたらなあと思う。

因みに今話題のスパイダーマンのミュージカルをチェックするかも。

Saturday, December 4, 2010

Starting Career(新卒状況)

昨日テレビを見ていてアメリカでの若者の就職難(25歳以上の非雇用6%に対し、25歳以下の非雇用10%みたいな)の特集を組んでいた。大学を出ても地域によってはなかなか仕事がなく生きていくために身体労働中心の仕事をこなすが未来に希望を持てないというみたいな内容だった。日本でも新卒の就職難が取りざたされているのを見たけれど(日本のGoogleNewsで大きなニュースだけはチェックしている)、これは社会構造が激変する時に伴う避けられないチャレンジのようである。ヨーロッパでもここ10年くらい若者の就職難は問題になっている。身近に見ても、新卒で経験や知識の少ない人より、即戦力になる経験者をまず求めなくてはいけない、企業が直面しているグローバル競争の激しさ。労働の流動性が激しい社会で、自社内で人を育てることに対するコストアンドリターンからみた躊躇(育って使える頃には巣立っていく。。。)。又グローバルな経済の成長率からみて、新しい仕事は先進国外に流れている状況。どれをとっても構造的なもので、規制等で解決されるものではないようである。(僕個人としてはチーム員を選べる立場にいる時は、その経験と知識がベースにあるにしろ、よりその人のコミットメントというか信頼感というかそういうものに重きを置いた。なんども敵前逃亡や後ろから味方に撃たれるような状況に追い込まれたし。。。)

もちろん、シリコンバレーで頑張っている若者(フェイスブックのマークとか)みたいに起業するという手もあるが、それなりのサイズの企業を目指す場合、やはり工夫して準備しているとチャンスもめぐってくるような気がする。あとその人の覚悟というか。自分の子供の世代は生き抜く上でいろいろ工夫してみるといいと思う。
  • まず自分のやりたいことを察知してトライする軽快なフットワークを身に着ける。
  • これは具体的キャリアとしては幅があり変化していくものだけれどその方向性・嗜好・一貫性は驚くほど小さい時と変わらないので早い時期にそれを自覚する。
  • その領域にかかわるためにはどこへでもいける用意がある。これは、世界共通語の英語をベースにその他関連語学を習得することに加え、自国内外でも開放的に楽しく前向きに生きていくことに慣れる。
  • その領域にいるいろいろな人に会い、彼らのチャレンジ、ニーズ、方向性を幅広く集め研究し自分なりの貢献方法、そこへ到達する準備等を行う(学生の時充分に出来る)。
  • 叩かれ強くなる(弱気な自分を蹴飛ばす習慣)。岡本太郎さん的だが、自分を受け入れた自然な振る舞いは存在感というか自信というか一緒に何かやりたい感じをかもし出すみたいである。

こういうのを広い視点で見ながらやったらバイト・サークル・合コンだけの日々(自己反省)よりぐっと手ごたえがあるしやっぱり次につながるんじゃないかなあ。もちろん地域に根ざしたビジネスが生活のベースにあるわけでみんながみんな外に出る必要もないけれど、こういうことをしたいしそれなりの生活もしたい、というような人は、広く見渡してみるのもいいと思う。仕事でちょくちょく訪問する北欧は、その高い生活レベルを維持する産業を振興していくには、小さい自国内だけでは無理なので、自然に外に出て生き抜いていく態度が見て取れる。(どっかのタイミングで森に帰る=帰国したいと思っている人が多い感じがするけど)。日本やアメリカや欧州、アジアや北欧、若者がもっと交流して意見・情報交換をすると結構いいアイデアが見えてくるかもしれない。

Friday, December 3, 2010

Cool Colleague(すごい仲間)

まだ社会に出てから15年くらいでこれからまだ道のりは長いが、今までいろいろな人と働いてきた。1年程前からパロアルトで勤務しているが、まさに人種のるつぼだと思う。英語は読み・書き・会話いまでも学習途上という感があるが、ここにいるとふとそれを忘れる時がある。というのも、英語が共通語であるけれど、明らかに英語圏でない人が多い。今かかわっているプロジェクトだけでも、ポーランド、インド、エストニア、ロシア、中国、台湾、イギリス、フィンランド、エジプト、ドイツ、日本、韓国、そしてもちろんアメリカの人とオフィスで顔を合わせる。

また、それに加えて自分の所属するチームがなかなかおもしろい。どんなチームでも人それぞれいろいろあって表裏で人の足を引っ張り合ったりするものなのだが(いままでかなり巻き込まれた経験あり)、今回のチームは一味違う(か自分だけお人よしでそう思っているのか)。一人一人がなんかこう仕事と人生に自信を持っているようで、他を助ける余裕がある。しかしやさしいというのではなくて、交渉相手としてはかなりやりにくそうなアグレッシブさを秘めてもいる。チーム内でもぎりぎりのラインで建設的な批判を繰り広げ合うが、最後には「じゃあ、やろうか」という前向きな雰囲気がある。

そんなチーム員の一人ニコというおっちゃんがいる。いろいろかっこいい男を見てきたが、彼はAtsu的には超かっこいい生き方に属する。見た目は、キューピーちゃんがおっきくなったよな風貌(目がくりっとして、薄いけどちょこんとたった金髪に、お腹ぽっちゃり系)なのだが、ロケットエンジニアでPhD、コミュニケーション力、プレゼン力、企画力、交渉力、ビジネスモデリング、語学力(英語・ドイツ語・フィンランド語)、人を笑わせるウィット。子供も三人いてスーパーおやじである。

しかしこのおっさんのかっこよさはここからだ。例えば、彼の子供が学校で「うちと父ちゃんはすごいんだ。なんでも作れるんだぞ!」なんて言ってると、他の子供は「何言ってるんだ。作れるって言ったって、椅子とかだろう。たいしたことないじゃん。」なんてところだろう。いや、彼は本当になんでも作ってしまう。見せてもらった写真だけでも、オートバイ、飛行機、船、腕時計、、、。組み立てるだけでもたまげるのに、パーツも鋸とかドリルでがんがん作ってしまう。セイコーの逆回転時計はここ(www.suukko.com/ps)。

僕はいつも物つくりにあこがれてきたので、彼の物つくり魂を垣間見て感動してしまった。僕よりも数倍のインパクトを仕事で残していて、おまけにこんなすごいことまでしてる。まったくどういう時間のやりくりをしているのやら。一度一日弟子になってかれのアプローチを真似する必要あり。

Bicycle(自転車)

この前久しぶりにStanford大学に行ってくる。道を挟んで数ブロックながらなかなか行く機会がなかった。前回はデザインセンターだったが、今回はビジネススクールに足を運ぶ。スタンフォード大学構内はすごく広いがゲストの駐車スペースは限られているため、研究所内にある共同自転車(ママチャリっぽいすわり心地のいいやつ)をかっとばして行ってみる。そういえば自転車に乗るのは何年ぶりだろうというくらいご無沙汰していた。自動車と違って、細い道を通り、幼稚園を抜け、小学校を抜け、構内も自由自在。バークレー大学構内と違って坂がないけれど、段差や交通に気をつけたり、こぐのに結構つかれた。

ところで、自転車といえば、僕は1歳になる前から地元の保育園に通っていたので、うちのおばあちゃんが1歳から6歳まで毎日自転車で送ってくれたのを思い出す。ちなみに僕だけでなくAtsuBrotherがいたので、一番重たい時で、4歳の僕をハンドルにかかった前の椅子に、6歳の兄を後ろの椅子に乗せて、20分の道のりをかっ飛ばしていたおばあちゃんは、すごかったなあと思う。それも通算5年間、雨の日も風の日も。おもちゃ買ってもらったとかじゃない、体当たりの愛情を貰った僕らは本当に幸せである。最近になり、いかに大変かわかって来たが、今回スタンフォード大学に向かってチャリをとばしつつ息を切らせながら、納得した感がある。

ハリーポッターの第一話は、ハリーの母親の捨て身の愛情がその皮膚にしみこんでいて、それが最後にハリーを助けるという魔法の法則によるもので、当時ストーリーとしてはもっとひねってもいいかなくらいに思っていたけれど、結構物事の真実を突いているかもしれないなあと最近思う。忍耐強いやさしさは、ボディーブローのように深く響き、必ずどこかで影響するみたいである。

Tuesday, November 16, 2010

Various Careers(いろいろな仕事)

この前仕事でロサンゼルス及びハリウッドに行ってくる。さすが泊まったホテルもハリウッドっぽい雰囲気である。因みに、仕事で戻ってきて、バーを通りかかった時に、ロッキー4のあの宿敵ドラゴ(ドルフ・ラングレン)がかなり酔っ払っていた。彼は本物極真空手家なので近づかないようにしておいたけれど、ああいう人が本当にそこらに歩いているんだね、あそこは。。。
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やはりロサンゼルスということで、ディズニーの研究所に顔を出す。
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そして、ソニースタジオ。MenInBlackとチャーリーズエンジェル他映画館系のPOSマテリアルがそこかしこに。。。
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最後にフォックススタジオ。スターウォーズとシンプソンの絵が壁に描かれていた。
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今回仕事・キャリアにはずいぶん幅があるんだなあと思った。特にディズニー研究所では、アニメーションの研究とかしてるのかと思っていたけれど、ディズニーランドの出し物・展示の創作とか、クルーズシップのプロジェクトとか、いろんなことをいろんな人(心理学者とか)がやっていた。自分が子供や学生の頃にそんな仕事があるなんて夢にも思わなかった(デザイン学校とか専門性が高い学校に行けば目にする機会があるのかもしれないけれど)。そして、ふと、子供や若者を画一的に学校の成績でレッテルを張りやる気を無くさせる前に、仕事には考えられる限りの幅があり、また自分の創意工夫で新しい仕事も作り上げていく可能性があることを、実際にこういう仕事現場を見て感じられたら、皆どれ程救われ、大変な勉強にもまた意味を見出しやる気を持続できるのではないかなあと思った。特に社会の冷たい風を敏感に感じ始める中学生くらいに先生・先輩・大人達がそういう心の幅・余裕を与えてあげるといいのにね。

Form the future(未来を描く)

2010年下期ももうすぐ終わり。期初に掲げた目標を達成するためにラストスパートをかけつつ、来期に向けた目標を練らなくては。

ところで最近ボスが変わった。今度のボスは、こちらのBDには珍しく、Hands-On で、チーム重視のタイプ(ボスのボスはその反対かも)。つまり、必要なことは自分で率先してやって、チーム員を鼓舞しつつ、突き進んでいくタイプである。来期の目標についても、チーム目標ははっきり掲げつつも、個人としてどのように取り組むかはかなりの部分個人が提案することを期待される。言い換えると、自分の興味と自分の強みをうまく掛け合わせてどのようにチームに貢献し、そして自分も向上させていくか、つまり自分の未来を自分で描くべく期待される状況にある。

過去を切り捨て、未来を憂えず、瞬間瞬間の充実とその積み上げに焦点を当てるようにしているけれど、やはり最低でも半期ごとに一歩下がって景色を見渡して、どのルートを通って最終地点(向上と貢献)へ向かうかを確認・計画・軌道修正するのは、効果的みたいである。来期は、よりグローバルなプロジェクト(ターゲットマーケット、パートナーシップなど)にかかわり、アカデミックスクール(ビジネス、Econ、デザイン等)からもっとアイデアを引き出す仕組みを作り、チーム内外で技術・マーケット・社会動向の大きな流れを理解・発信する仕組みを作り、そして自分の興味のあるテーマ性があるコンテンツ(エンタメ、教育、芸術、他)の仕組み周りのプロジェクト(クラウド?)に取り組んで行きたいと思う。それがどう未来につながるかよく見えないけれど、わくわく感を頼りに突っ込んでいこうと思う。

Friday, November 12, 2010

World Evolving(世界は回る)

この前いい記事を読む。技術系の記事は通常ドライなものだが、半分芸術性を求められるアーキテクトの記事なのでドラマチックでさえある。ただこの記事はこれからくる世界を技術的な面からいろいろな示唆をもって伝えてると思う。

http://ozzie.net/docs/dawn-of-a-new-day/(英文だけど。。。)

最近時間の流れ、状況・環境の変化、テクノロジーの発達等、世界が回る速度が急加速している気がする。インテルのアンディー・グルーブなども創造的破壊をもうずいぶん昔から言っていて、理屈ではわかっていたけれど、ここ最近生きる実感として、「今の状況・地位が将来を保証することはない。自分からどんどん自分を変えていかなくては生き残れない」ということを肌で感じる。テクノロジー・人々の行動が急速に変化するなか、企業としてそれを今の地位を脅かす避けたい脅威と捉えた瞬間に破滅に一歩近づき、企業にとって避けられない乗り越えなくてはいけない挑戦と捉えた瞬間に創造に一歩近づくのではないだろうか。これは、個人にとってもコミュニティーにとっても又国家や政治についてもそうなってくると思う。あまりに多くの部分がめまぐるしく変化しているので混乱しがちな反面、全ての部分の意味を深く理解し、全体を見渡せる視野を持ち、作り上げたい創造のビジョンを示し、その上で部分部分を全体にまとめあげるオーケストラの指揮者みたいな、そんなマエストロなリーダーが今あらゆる集団で求められているのだと思う。特に新しくないコンセプトなんだけれど、ただ最近本当にその切実さを身近に感じる。

船には乗ってしまった。陸はない。いつまで続くかしれない嵐がそこかしこで吹き荒れている。嵐に向かうと抵抗が強いが、一緒に向かっていくと結構操縦しやすかったりする。自分としてのオプションは、船で生きる腹を決め、酔い止めを飲み体をならしつつ、一番貢献でき楽しめそうなポジションを探し、さらに自分の技術・貢献の向上に取り組み、船とチームの維持に寄与。船長は大丈夫か。だめならどうするか。陸を見つけようとすることに希望を見るのか。他に希望があるのか。そこらへんがまだわからない。

Thursday, November 11, 2010

Harmony(調和)

ご無沙汰してます。LAに飛んで以来ばたばたしていて、なかなかアップできず。毎日元気にやってます。出張から戻りー段落したので、先週から数ヶ月ぶりに剣道・居合道の練習に復帰し始め、審判セミナーや審査の手伝い、居合道セミナーの手伝いなどやってます。

最近「おもしろいっ」と感動する時はなんかこうシンクロした時なのかなあと思うことがある。個人的に何かを消費して「おもしろいっ」というのとは一味違う他との一体感。

太郎さんは「調和なんて言葉は大嫌いだ。お互いが譲歩した結果としての調和は人間として開いていない。あるとしても、お互いが自分を押し出して火花を散らした後での均衡こそが本当の調和なんだ」って。僕は調和をもう少しやわらかくかつ動的にとらえている。

自分を素直に押し出して言いってうまく行くこともあるしいかないこともある。でもそんな中で自分の出していく波長に他の人がシンクロしてぐるぐるっと物事が回る瞬間、又波長が合わなかったけれど、だんだん合ってきてあるときそれがぐるんとシンクロする瞬間、そんな時「あっ、おもしろいっ」と感じるような気がする。波長のシンクロ。瞬間の調和。

相手に礼を失しない程度にぎりぎりまで自分を押し出す。シンクロする時もあるし、しない時もある。でも、シンクロする時のあの感動を求めて、日々勉強して自分を高めていく、それが生きがいかも。仕事で生活でどんどん自分を真っ直ぐ表現していってシンクロし合える仲間に出会う機会を増やして行ければと。

Monday, October 18, 2010

To LA(LAへ)

明日から久しぶりに出張。今回は久しぶりにLAへ。ここ最近、仕事に追いつくのと家でのサポート両立のために、毎日家と会社の往復のみで、かなり体が重い。それで、今回の出張は、ボードと防具を車に積み込み南下しつつ(6時間くらいか)、LAでは、早朝サーフィン、日中ビジネス、夜剣道みたいないけてるグランドプランをこっそり立てていた。残念ながら会議予定が変更、午後飛行機でLA入りに。。。いろいろ空港に担いでいくのもなんだし、いつも挨拶に行っていた弁護士の旧友も今や日本で忙しそうだし、今回は日夜仕事に集中していこうと思う。でも久しぶりに本をじっくり読む時間が取れるかも。。。年末までに予定している久しぶりの東海岸への出張は、ビジネスに加え、友達に会ったりちょっとエリアを散策できたらなあと思う。

Thursday, October 14, 2010

Cuoriosity(好奇心)

いまさらながら物事の価値はその物自体の価値ではなく、自分の心の反映なので、時と状況によって変化するんだなあと思う。 最近、週末も自分のペースを乱さないように(というか調整するために)、早朝に起きてフェリービルディングやとにかく日が出る東方方面に出向いてカフェを探して日の出を見ながらゆっくりいろいろ考えたり本を読んだりするようにしている。昔から朝型なので早朝日の出前のしーんとしたダウンタウンとかに行くとなぜかこうわくわくしてしまう(朝方の新宿や東京あたりをドライブするの結構好き。。。)。
そして日の出は、日の入りとあわせて一日のうちで誰もが自然に柔らかく感動できる時じゃないかなあと思う。この日もコーヒーを飲みながら日の出が見れてとても気持ちよかった。
ところで、その帰りに昔住んでいたロシアンヒル・ノブヒルエリアを車で通り過ぎる時、こんなに景色や公園が美しかったっけと見とれながら車を運転していた。もちろんきれいなのは知っていたけれど、毎日住むうちにその感動が薄れて離れて初めてそれを再認識するのを改めて感じた。
又、最近Jr.x2の対応のためにアニーの家族が我が家に滞在して助けてくれているためアニーズキッチンは休業中。なかなか体重を減らせないのをアニーズキッチンのせいにしていたけれど、休業されてしまうと、日本食も含めこだわっておいしくバランス良く作ってくれるアニーズキッチンの早期復活を心から望まないではいられない。

生活、健康、仕事、家族、人とのつながり、あってあたりまえと思っているものに、もっと日頃から感動するべきじゃないかなあと思う。なんて頭ではわかっていても、時々感じる「あっ」とか「うぉー」とかいうあの全身に響く感じをいかに毎日再現していくかが難しい。 いろいろ試してみているけれど、たぶん「好奇心」とか「冒険心」がキーのような気がする。 自分をぶつけていく対象をさがし続ける好奇心。人生のジャングルでびびりつつわくわくする冒険心。そういう気持ちを絶えず持てれば、相対界にありつつも振れが少ない歩き方、価値の本質を感じていけるのかなあと思う。

Sky(空)

今日早朝電話会議を終えて外に出てみるときれいな朝焼けだった。空は昔から眺めるのが好きだけれど(なんか雲の向こうから誰かが同じように見ているような気がして)、最近は通勤時にゆっくり眺められるのでうれしい。
ところで空の眺め方なのだけれど、普通に景色として全体を眺めると平面的になってしまうと思う。そんな時、他の全ての対象物から焦点をずらして、空だけそれも空全体を視野に収めるべく焦点をあわせて見ると、空がぐーっと奥行き感が出て来てその向こうの真っ暗な宇宙を感じさせ、同時に自分の方へぐーっと近づいてきて自分がその延長に感じられると同時に自然に対する自分の小ささを感じたりする。
特に地平線が見える直線を走っている時にこの感じがかなりダイナミックになる。でもこの小ささというのが、「あー、自然はでかい。自分はその一部か。」という感じで、大から小への延長としての一体感・安心感みたいな感じがして心地いい。
仕事の段取り、プレゼンのネタ、頭の整理、アイデア出しにいい通勤だけれど、やっぱり空を眺めているのが一番楽しい。ひさしぶりに、波に浮かんで空を眺めてみたいものだけれど。。。

Tuesday, October 12, 2010

Crab in SF(SFのカニ)

よくSFは海鮮物がおいしいのでは(特にフィッシャーマンズワーフ)というイメージがあるけれど、個人的にはフィッシャーマンズワーフはレストラン街なのになんか臭いし、おいしいと言われたお店に入ってもやっぱり値段にしろ新鮮さにしろ味にしろ今一歩という気がいつもしていた(もちろんダウンタウンにある有名レストランはすごいのだろうと思うけれど)。おいしんぼにも一話その話が出ていたけれど、「僕だけじゃなく普通の日本人だったらやっぱり感じるよね」というところだろう。

これは以前出張で行ったパリでも同様に感じたこと。友達が有名な海鮮物の店に行こうというので行ったけれど、何か臭い。横で地元っぽい人も貝とかむしゃむしゃ食べているのでしょうがなく頼むとやっぱりなんか臭くておいしくない。おまけに、僕が席を立ってトイレに行っている間に、言葉が通じない友達にウェイターが無理やりたくさんオーダーさせていたりして、ぶちきれた自分は「そんな頼む訳ないだろう。戻さないなら、全部キャンセルして立ち退くかせてもらう」と言ってやっと収まったりと、観光地の海鮮物にはなんかうさんくささが残る(やはり地元の人の行くところを探さないとね)。
そこでSFでもっともカニがおいしいとうわさのThanhLongなんだが、なんだかなあ思って今まで行かなかったけれど、先日友達が出張で来た機会になんとなく行く気になり予約して行って見る。お値段はやはり「MarketPrice」と書かれているだけあり高かった(一皿40ドル)。でも正直かなりおいしかった(日本の食べ方とちがってローストなので日本とは違ううまさだけれど)。うん、SFに来る人はフィッシャーマンズワーフでカニなんか食わないでThanhLongに行って欲しいね。ちなみに、周りを真似して僕らも一人カニ一匹とガーリックヌードルをシェアしたけれど、多すぎたので、次回は二人でカニ一匹とメイン・ヌードルをシェアしたほうがバランスが取れると思う。

今回は食べ切れなかったので残りを持ち帰ってアニーに味を分析してもらう。ソースが持ち帰れなかったので、是非二人で近いうちにもう一度行って彼女にあのシークレットレシピを我が家で再現してもらいたい。かっぱの煮込みに続く、秘密レシピへの挑戦。

Sunday, October 3, 2010

Passion(情熱)

久しぶりに岡本太郎さんとじっくり話している。いろいろな変化、将来への道筋、何か調整が必要。聞きなれているけれど忘れていた言葉「情熱」。全身・全力で体当たりする気迫。自分の中から噴出してくる精神の炎。外に飛び出すための準備・忍耐に情熱を燃やしたり、飛びだしたアウェイで生き抜くことに情熱を燃やしたり、つらくて報われなくても挑戦すればすっきりするからと、いろいろなことに情熱を燃やしてきた。これからは、情熱を燃やす対象を掴み取りつつも、同時にその情熱を自分に対して燃やす、つまり自分と対決するべきなのかもしれない。自分の中の不安や迷いの気配を感じたら見逃さず素早く掴み取りそんな自分を蹴飛ばす。

太郎さんは「現代社会は人間全体として生きるのが難しくだれでも虚無感を感じてしまう。それを突き破るには僕みたいに自分のマイナスに賭けるんだ」と言っている(そして壮絶に生き抜いている)。自分なりに解釈すると「結果(成功したい)を考えると不安(失敗したくない)になる。身体(結果)にとらわれると(失敗したくない)、心(情熱=生きがい)が死ぬ。身体(結果)にとらわれないと(失敗してもいい)、失敗して社会的・経済的そして身体的に死ぬかもしれないし死なないかもしれないけれど、死ぬその時までは心(情熱=生きがい)は生きる(つらいけど)。死ぬこと(死んでもいいと思うこと、でも死にに行くのではなく、生きるために全力を尽くすこと)が結局強烈に生きることに繋がる。死即生。虚無感を乗り越える(生きがいを感じる)には、情熱を押し通すことによる受けるつらさ(マイナス)を喜んで受け入れ、過去と未来(結果)を切り捨て、ただその瞬間に全力を尽くす」ということ。武道や禅でいう「生きたければ(悟りたければ)死にに行け」というのはこういうことなのかなあ。

自分の生活で言うと、自分の弱さを事前に鋭くキャッチしてそんな自分を一発蹴飛ばして目覚めさせてから物事に取り掛かるとなにかこうやる気がもりもりっと湧いてきて自他ともにすがすがしかったりする。ただとことん追い込まれた時にも一発蹴飛ばせるかが問題だがそれまで百回・千回蹴飛ばし慣れればもしかしたら出来るかもしれない。下半期もあと3ヶ月。久しぶりにこれでもかというくらいに情熱を吹き上げて突っ走ってみたい。

Wednesday, September 29, 2010

Neighborhood Sightseeing(ご近所観光)

2週間の休暇もあっという間。今週から早起きして仕事復帰。休暇中はせっかくAtsuママが来ているので、買い物等をこなしつつ、Atsuママ・AtsuJr.のおたのしみと気晴らしにと、ご近所をいろいろ回ってみる。

(パロアルトのオフィス)
ここは一番遠いご近所である自分のオフィス。「机の上に書類がない!」と驚かれた。そういえば日本にいる時よりあきらかに書類の量が減ったなあ。レポート、契約書、プレゼンテーションなど読んだり書いたりするけれど、昔のように報告書作成等の仕事は減ったと思う。AtsuJr.はご機嫌で裸足でオフィス内を走り回っていた。。。
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(ゴールデンゲート公園)
やはり超近場といったらここ。よく週末にお弁当持ってピクニックへ。この日は無料コンサートがステージで行われていた。おにぎりを持ってお散歩。夏が短いSFでは、暖かい日は、平日だろうが週末だろうが、いろいろなところで、ピクニックやBBQをやったりしている。「みんな働き盛りに見えるけど、働いているのかなあ?それとも超成功してもうリタイヤ?」
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(オーシャンビーチ)
家から車で直線10分の一番近いビーチ。お弁当を買ってきてベンチで昼食。オーシャンビーチは、浜が非常に広くて、歩道も広い。風が弱い日は、散歩するにはとてもいい。北側のビーチに面した地ビール屋は、日中は裏庭の芝生に座りながらビールを頼んで飲めるし、夕方は浜側の窓際に席を取れば日没を眺めながらビールが飲める。
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(プレシディオ公園/クリシーフィールド)
ゴールデンゲート公園から我が家をはさんで反対側(北側)のプレシディオ公園内にあるクリシーフィールドもお天気の日によく行くお散歩スポット。向こうに見える桟橋では釣りも出来て、いわしの親戚みたいな魚が釣れる。景色が良く家からも近いので、BBQを開催する時はよくここで。**********
(UCバークレー)
ベイブリッジを渡って時々訪れるUCバークレー。これはカンペニルタワーの頂上から北西を見下ろしたところ。海の向こうは、ゴールデンゲートブリッジの向こうのマリーンやティブロン。ちょうどこの反対側が昔通っていたHaasスクール。
もちろん、カンペニルタワーの前で、はるか向こうに見えるゴールデンゲートブリッジを見ながらピクニック。昔よく行っていたパスタ店でお気に入りパスタを買ってくる。UCバークレーは芝生と緑が多いので(小川も構内に流れている)ピクニックには最適。
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(フェリービルディング/ファーマーズマーケット)
毎週土曜日の朝は、フェリービルディング前のファーマーズマーケットがにぎやか。果物・野菜・肉・チーズ・パンなどの農産物に加え、タコ・サンドイッチ・カフェなどのスタンドが人気ですごい列が出来たりする。「よく知り合いに会うんだよね」なんて話しているとやはり、ご近所ヒロ家と遭遇。AtsuJr.は唯一の幼馴染のヒロJr.と会ってちょっと照れ気味。頑張れAtsuJr.!
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(図書館前のプレーグラウンド)
ほぼ2日に一回くらい歩いて買い物に行く食料品街の近くにある図書館に併設されたこども用公園(プレーグラウンド)。大好きなブランコに乗った後は、滑り台。もう滑り台を見てもびびらないAtsuJr.。いいぞ、その調子で頑張ろう!
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(モンタラビーチ)
パシフィカとハーフムーンベイの間にある、一番大好きなビーチ、モンタラビーチ。いつ行っても砂がとてもきれい。通常は波があらくてサーフィンには適さないが、ここで波がいい時に入るサーフィンは本当にきれいで楽しい。この日は釣りをしているおじさん以外ほとんど人がいなくてとても静かだった。
ちょっとプライベートビーチっぽい雰囲気の中ピクニック。風はちょっとさむいけれど、日差しがとても強い。ビーチがきれいなので、ここで見る日没は本当にきれい。今回は、オーシャンビーチに見に行っただけだったけど。この浜の上に、レストランがあるので(昔はカフェだった)、窓際か外に席を取って日没をみながら食事してみるのもいいと思う。
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(ゴールデンゲートブリッジ)
晴れた日は向こうへ渡ってSFを眺め返したくなるゴールデンゲートブリッジ。丘の上からサンフランシスコを眺望。家から15分くらいでこれるので、友達が来るとひとっ走り行って来る。時々一人で行って遠くを眺めたりもする。空の広さを感じる大好きなスポット。逆光なのでこちらからは赤さが映えないけれど、いつも真っ赤なきれいな橋である。今回はかなり風が強かったけれど気持ちのいいお散歩だった。休日はなかなか駐車できないのだけれど、今回は平日だったのですんなり駐車。駐車したところから結構登っていく。 **********
(ティブロン/チャイナキャピン)
ゴールデンゲートブリッジを渡って北上して、久しぶりにティブロンへ。SFから車で約30分。向こう岸にサンフランシスコが見える。ここへは、車でも来れるけれど、SFダウンタウンからフェリーで来ると風光明媚。ピアーで自転車を借りてここまでフェリーで来てサイクリングというパターンもあるみたいである(でも街が小さいので自転車を乗り回すほどでもないけれど)。
以前自分のウェディングセレモニーをやった懐かしいチャイナキャビンに。おじさんが歩いてきて鍵を開けてくれたので中にも入れる。相変わらず小さくて静かないいエリアである。この街は本当にゆったりした空気がながれているので、お弁当を持ってきて、遠くサンフランシスコを眺めながらボーっとしているのも楽しい。
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(ツインピークス)
満月の夜が迫ってきていたので、げっぺいを買って、ツインピークスへお月見ドライブ。ちょっともやがかっていたけれど、とてもきれいな夜だった。 昼間行ってもきれいだけれど、やはり夜のオレンジ色に光ったサンフランシスコは見ていてきれいだしリラックスできる。SOMA側を見ているところ。
風が強く寒かったけれど、AtsuJr.を車から引っ張り出して、月明かりの下、記念写真。ここも車で10分くらいかな。暖かくてきれいな夜は、時々寄ったりする。結構明るいので、星を見たいときは、ちょっと280を下るか、浜側に出るほうがいい。浜だったらテントを持っていってキャンプファイヤーもできるし。
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(オーシャンビーチ/日没)
お天気の日には、良く日没をここに見に行く。この日はとても暖かく、やっぱり行かなきゃなあということで、夕食前にちょっとドライブ。金曜日だったこともあり、キャンプファイヤーのセットアップをしている人がたくさんいた。
又、日没を見に来ている人もたくさんいて、みな1日の終わりを太陽をみながら楽しんでいた。暖かく、風も無く、波も形がよかったので、かなりの数のサーファーが夕闇深まる中で最後のライドを楽しんでいた。AtsuJr.は今のところどうも砂浜を歩くのが苦手のようである。浜では膝に乗っかっていると上機嫌。
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(ロンバート坂)
ロンバートストリートには帰宅がてら寄ってぐにゃぐにゃ下ってみる。下から写真をとりたかったものの週末だったためすごい人だかり。あきらめて、そのまま買い物へ。向こうにあるコイトタワーやその下に移っているノースビーチには今回は行かず。
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他にもフィッシャーマンズワーフ、ハイト・アシュベリー街、SOMA街、マリーナ、ノブヒルなど回ってみる。生活用品買い物ついでなので、あんまりレストラン系は回らなかったけれど、Atsuママ・AtsuJr.のコンビとしては結構楽しめたのではないだろうか。SFに来たからには、ちょっと遠出して、ヨセミテ公園とか、レイクタホとかに案内したかったけれど、地元でゆっくりするのも良かったかもね。

Friday, September 24, 2010

The beginning of the day(1日の始まり)

ちょっと車の点検のため金曜日に朝7時くらいに家を出てダウンタウンに車を置いてくる。すぐ家に戻るのもなんなのでそこからフェリービルティングまでカフェを探してテクテク歩いていく。平日早朝のダウンタウン。1日の始まりはせわしくすがすがしい。バートから降りてきた人々は、カフェで朝食とコーヒーを買ってオフィスに急いでいる。その後、フェリービルディングの中のピーツコーヒーでラテを買い、外のベンチで入ってくる通勤フェリーや湾や対岸を眺めながら休憩。朝のエネルギーがどんどん自分に充満してきて、あれをやろう、これをやろう、とアイデアが出てくる。「あっ、この感じ昔あったなあ。」と思い出す。東京駅近辺で勤務していたころ、留学準備の勉強時間を搾り出すために、毎朝パレスホテルのカフェで朝食がてら勉強していたのを思い出した。仕事が夜遅くまであるので睡眠時間も4時間くらいだったけれど、毎朝5時起きで東京駅へ。ホテルからオフィスまで歩きながら「よし、今日も頑張ろう!」と自分で自分を励ましていた。あの早朝のエネルギーを取り込む生活はとてもよかった。是非来週の仕事はじめから、工夫を中心にして仕事を進めつつも、早朝パターンを実践していきたいなあと思う。

Wednesday, September 22, 2010

Little Princess(お姫様)

ご無沙汰してます!ここ数週間完全にはまってました。そしてこれからも当分はまり続けるでしょう。。。そうです、ハリケーンのごとく、AtsuGalJr.が登場。そして恒例2週間半の修行に突入。買い物から家族の世話まで、仕事を少しづつ家でこなし、やっとペースも安定モードに。来週からなんとか完全仕事復帰を予定、遅れ気味のプロジェクトに追いつかなくては。。。でも毎回いい精神修行になってます。腹ペコ姫はガンガンに食べてるのでひとまず安心。

今回は前回よりもかなり修行のつらさが軽減。Atsuの経験値向上と母子の急速な体力回復に加え、強力な助っ人が登場したため。走り回るAtsuJr.を確保する担当としてAtsuママが1ヶ月程SFに。2人とも仲良くなったみたいで、朝から晩までいつも一緒に協力し合ってくれているので助かってます。ここ数週間SFのお天気が良く、食料品等買い物がてらいろいろドライブして回っているので、僕ら3人良いリフレッシュになっているかも。
ところでNewMemberの登場前後に仕事環境が流動的に。いい機会なので久しぶりに数々の岡本太郎さんの本を目の前に山積みし読み直しながら(夜中におしめを替えた後とか、、、)じーっと考えてます。ぐーっと自分の原点を凝視しつつ、ずーっと向こうにある新しい方向を。。。

Thursday, September 2, 2010

Dealing with change(変化をどう捉えるか)

自然は無常。無常は自然。四季もそうだし、僕ら自身も。それなら変化は当たり前として、変化と仲良く生きていければいいものの。。。安定志向が苔のようにどんどん心についてきちゃう。

新しいポジションに移ってからというものこの一年間、仕事上で信用を築きあげるのにいろいろ工夫・実践・体当たりしてきて、最近やっと自分の居場所が出来た感がある。仕事もしやすくなってきた。あっちこっちに頭をぶつけ、横っ面をはたかれて来ている自分としては、経験上

「うっ、最近いい感じだな。ということは、そろそろ何か飛んでくるか?」
「いや、自分からもうちょっと怖そうなものに飛び込む時期到来か?」

みたいに考えていた。そんな時に、いきなり今のボスが辞めることに。まだ修行が足りない自分は、

「えーっ、1年間かけていろいろ結果を出して、やっとのことで文句がちのボスも信用してくれるようになったのに、また一からか?」
「だいたい新しいボスの予想はつくが、コンセプト主体で実践がともなわない型は、相性あんまりよくないんだよなあ。」
「なんか、どうなるのかなあ。」

なんて一瞬ちょっと取り越し苦労的ネガティブな方向に考えて、どよーんと空が低くなった感じがした。これじゃあ進歩がないと思い、

「いや、この1年間結果出して進歩もしたし、新しいボス・新しい方針にどこまでついていけるかというのもいい修行。」
「変化が早いこの世の中、慣れるが勝ち。頬の皮の厚みを増やすのには、平気で淡々とやる。プロとしての芯は変えないが、方法はまたいろいろ工夫して、幅を広げ、適応することが大切。」

なんて考え直してみると、すっと空が高くなった感じがした。

組織改変はもとよりレイオフとかが普通な労働力の流動性が高い知識ベースの社会は、グローバルに見て既に到来している。もちろん、今必要とされている技術やこれから必要になる技術を身につけることが大切だけれども(あー、もっとテクノロジー及び業界動向を勉強しなくては。。。)、まあみんな能力的には似たり寄ったりだし、小手先の業より大技、はたかれない守備よりもはたかれても大丈夫な厚い頬、どこでもやっていくんだという気概、出来れば、何があっても平気な太っ腹(ロックのような)を醸成するのが、第一のような気がする。一番手っ取り早いのがそういう状況にどんどん飛び込んで慣れることなんだろうね。これからの若い人は、そういう覚悟というか平気を身に着ける工夫をするといいと思う。

でも精神論だけでなく、やっぱり準備が大切、特に、頭の回転速度ではなくじっくり思考で詰めていく自分としては。とにかく、新しい組織の情報を集め、作戦を練り直して、先手先手に行ってみようと思う。

Monday, August 30, 2010

Hot Pot Meeting(お鍋会議)

さて僕らはどこで何をやっているのでしょう?

うーん、以下に写っている汗かいたご機嫌なおじさんと鍋の感じから、地方の温泉街にある食堂で鍋を食べながら一杯という感じかな?

「おっ、お肉、もおいいねえ。」
「いやいや、まず、一杯どうぞ。」



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いや、商売っぽくない机と椅子、整然とならんだ配置、大学の学食か?
でも鍋が置いてある学食って聞いたことないしなあ?

「おーい、証券取引法ゼミはこっちにあつまってくださーい。」
「○○ちゃん、横の席、空いてる?」

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いやどれも違う。そこで超ヒント。。。あれ、この自転車の色合い、青・赤・黄・緑、どっかでみたことあるぞ!?

「どこだっけ?見たことあるなあ。」
「なんか、こう、ネットっぽいよね。」

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はい、そうです。実はまたネットの雄のGキャンパスに行ってきました。ちょっと仕事ではまっているので、ボランティアで買って出たWebサイトのアップデートのスペックを協議するために、時間を搾り出し昼休みに、後輩のところへ。

(後輩)「水曜日は中華のHot…があるので、11時半に集合ということで。。。」
(Atsu)「ふーん、中華のHotかあ。炒めたてのチャーハンとか頼めるのか、いいねえ。。。」

なんて思って行って到着してみると、そこには鍋が。。。鍋!?

(Atsu)「ま、まさか、これはHotPot(鍋)では!?」
(後輩)「言ってなかったですっけ?」
(Atsu)「そういえば、Hotなんとかって言ってたけど、ま、まさか、社食でしゃぶしゃぶとは。。。いや、文句はありません。。。」

黙々と食べつつ、スペックだけはしっかりリ協議しOKをもらい、会議目的は達成。でも、本当にたまげた。いやー、Gキャンパスは、いついってもびっくりする。仕事でもプロジェクトを組んで何かやれたらおもしろいかも。さーて、とっととWebサイトのアップデートを完了させなくては。。。

Saturday, August 28, 2010

Board Meeting(ボード会議)

昔のオフィスではサーファーがたくさんいたので、ボード会議(Board Meeting=執行役員会議)というメールが良く流れてきて、昼休みとか仕事帰りとかに待ち合わせてビーチへ行っていた。最近は、会社もオフィスもみなばらばらになってしまったけれど、ここ数日、熱波といい波が来ている中、メールが流れてきて、懐かしいメンツで現地集合。今回はハーフムーンベイのジェッティ・ポイントで集まる。オーガナイザーの勘がいいのか、一番暑い日に催され、波もいい波が立っていた。
4時に集合だけれど、まだまだ日は高く気温も暑い。今回はインナーシャツを着ないで入るも、水も全然冷たくないし、いい感じ。久しぶりだが、波の形がいいので、何度もテイクオフ出来る。この日は、家の近くのオーシャンビーチやパシフィカもすごくよく、たくさんの人が入っていたので、ここではそれ程人も多くなく、波を取り合うこともなく、みんなでおしゃべりしながら、波が来たらパドルするみたいなゆったりしたセッションだった。日暮れまでいつまでも入っていたかったけれど、家での仕事もあるので、皆より一足先に出る。皆はその後、飲みに行ったみたいだったが残念今回は参加できず。。。
着替えながらボードの写真を一枚。これは、僕がまだチームを持っていた時にチームボードとして、あのマーベリックのサーファーのジェフ・クラークのハンドシェイプで作ってもらったフィッシュ。マーベリックのマークと昔のチームのマークとジェフのサインが入っている。夏もあっという間に過ぎていく中、もう少し海へ出たいもの。でも仕事の仕込みもあるし、家での仕事もあるし、将来の方向性も打ち出していかなくてはいけないし、マルチタスクはやっぱり難しい。やはりアイデア出しには、週末にゆっくりリラックスして考えるのがいいかも。散歩かな。。。

Tuesday, August 24, 2010

Summer in SF(サンフランシスコの夏)

サンフランシスコの夏は霧がかるか快晴かどちらかかな。雨は降らない。今年はベイエリアが例年になく涼しいと言われている(が涼しいSFから南に通勤している自分としてはピンとこないが。。。)。よく行くパシフィカは、サンフランシスコや南側が曇ってて霧に覆われていても、そこだけスポットで晴れになることが良くある(たぶん山と湾の形から来るのだと思う)。これは、数週間前、金曜日に帰宅途中にパシフィカによってみたもの。久しぶりに入水してその水の冷たさにびびる。
そんな涼しいSFもここ数日は熱波が訪れいい感じである(運転中は暑いけれど、散歩などには心地いい)。友達間でも、就業時間後波乗りイベント告知が流され(SFは夏は夜9時頃まで明るい)、初心者大歓迎、ビギナーのサポートとしてなぜか僕の名が入っていたので、参加予定。又、ビーチまで行かなくても(といってもビーチまで10分だけど)、近くのゴールデンゲートパークでは、夕方にそこらじゅうで、ジョギング、散歩、ピクニック、BBQなどやっているので(特に金曜夕方)、何か企画しないと。。。

Wednesday, August 18, 2010

Sword to give life(活人剣)

最近人生も折り返し地点に来てどうこれから物事に取り組もうかなあと考えている。仕事は今まで歩いてきた点(テクノロジー・コンテンツ・モバイル・グローバル)と日本・文化・社会・興味・貢献などの点を繋いで、トヨタが50年かけてなしたグローバル戦略を日本のマンガコンテンツ業界と一緒に出来たらなあと夢想。。。仕事以外では家族や友達と自然の近くにというコンセプトで生活を構築していけたらなあと。ところで、剣道と居合道は、それを一本の道として、又、仕事・仕事以外にも繋げる意味で、強く・正しく・美しいものを目指したいと思っている。そのためには、まだ手遅れではないと願い、基本を一から遣り直そうと決心したところ。初心に戻って、構え、足捌き、素振り、切り返し、打ち込み、懸かり稽古、形稽古。そして、しっかりした基礎の上に立って、心構え、攻め、呼吸。そして、やっと技。持田先生の基本にたいする有名な言葉の意味が自分なりに少しわかるような気がしてきたかも。あと何十年かかるやら。。。

そんな時に日本から道場破りの少年少女剣士3人が現れる。ハワイで暴れる前に、サンフランシスコで肩慣らしか。ブログ経由日程を教えてもらったので、彼らの紹介・通訳がてら、僕もバークレー道場の指導をスキップして(松枝先生すいません。。。)、サンフランシスコ道場に合流。道場に入る前の号令等、かなりかっこいい。垂れの名前も夏木六三四の宿命のライバルっぽい。なんか強そうだ。自己紹介も皆英語で、発音もよく、度胸が据わっている。この礼儀正しき14歳の少年剣士と10歳の少女剣士に、「アメリカでしっかりした日本の剣道を見せてくれ!」と願っていると、切り返しと基本打ちの稽古が始まる。おー、すごいっ。お兄ちゃんの気合の入った素早く鋭い打ち込みに加え(他のアメリカ人びびり気味)、ちっちゃい少女剣士達のすごさ!まっすぐ大きく正しいのびのびとした声も充分に出ている切り返しと基本打ち。アメリカ人達皆唖然。そして驚くことに、その後の地稽古では、もっと前にもっとのびのびとかかって来る(たいてい地稽古になると、打たれたくないという気持ちが働らくため、基本打ちのまっすぐ大きな正しい打ちが出にくくなるもの)。又、地稽古中を通して、後ろで休む訳でもなく次々と先生・先輩にかかっていく。かかった後は、お礼とコメントに挨拶に行く。はっきり言って僕は本当に感動しました。脱帽です。真似しなきゃと。地元道場の先生方は、本当にしっかり指導されているのだと思う。一緒に来られたお父さんも剣道をされているとのこと。是非いつか稽古をつけていただきたい。稽古の後、何人ものアメリカ人が僕のところに来て感動気味に、「彼らがあれだけ出来るなら、私も出来る気になった。これから頑張ろうと思う。彼らをつれてきてくれて本当にありがとう!」 というコメントを残して行ったのだった。おまけに、僕ら一人一人、彼らの道場のかっこいい手拭までもらってしまい、感謝。

ところで活人剣。。。僕としては、剣を通して自分を向上させ、社会に貢献する(人を活かす)という意味にとって、そのために基本をしっかりやろうと。でも彼らの剣道を見て、正しく美しい剣道は、直接人を感動させ、やる気を出させるんだなあと。それも国境を越えて。本当に勉強になりました。彼らであれだけ出来れば、僕はもっと正しく、もっと強く、もっと美しく出来ないと人を感動させられないなあとちょっと反省。自分が子供達を教える機会があれば、ああいう剣道が出来るようになってほしいし、そういう指導が出来るようにならなくちゃいけないと思った。彼らにはこれからもどんどん日本を代表して世界中の道場破りをしてもらいたいもの(僕も出張の度にやってます。。。)。また機会があったら是非サンフランシスコ・北カルフォルニアにまた来ていただき模範稽古をしてもらいたいもの(月曜日から土曜までどこかしらの道場で稽古があるので)。

さあ、基本稽古、基本稽古。素振りからはじめなくては。。。

Monday, August 16, 2010

Annie's Kitchen(アニーズキッチン)

最近食事系はアップしていないもののアニーズキッチンは毎日健在。もう少し頑張って写真を撮っていこうと思う。アニーズキッチンオリジナルを食べながら、また皆を家に招いて、がやがややりたいなあと思う。
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写真が縦になっちゃったけれど、黒豆と醤油とねぎで煮たタラ。焼き魚が好きで(秋刀魚、鮭、さば、ぶり、あー、本当においしいよねえ。。。)あんまり中華の魚料理は、、、という自分だけれど、この味付けの魚料理はいつもいけるなあと思う。中華料理屋にいったら試す価値あり。中華名調べときます。
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そして今年もドラゴンフェスティバルの時期に出てきた中華ちまき。いろいろ地域バージョンがあるらしいけど、アニーのは、鶏肉・しいたけ・卵・ピーナッツ等豪華バージョン。笹の葉で巻いて、ふかして食べる。今年もおいしかたったです。冷凍しておけるので、保存用にも便利。
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そして中東系!会社の近くでいつも列をなしている怪しい場所があったので、オーダーしてみるとかなりいけてるインド・中東系料理だった。食べ方も、巻き巻き用の皮、シシカバブ、そして白玉ねぎ・ミント・バジルがどっさり入ったビニール袋(サラダとか言っていた。。。)となんとも、現地っぽい。実際かなりおいしかったので一度週末にアニーをつれて行く。すると忘れた頃に食卓に全く同じ料理が登場。。。 アニーバージョンのシシカバブとチキンブリヤーニはかなりいけていた。
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そしてちょくちょく昼食として出てくるワンタンらーめん。ワンタンも自家製だって。アニーのスペシャル牛そばほどのインパクトはないが、かなりおいしい。ちょっと最近いろいろ忙しいけれど、また、鍋会とか焼肉会とかやろうかなあ。それか、BBQをまた主催するか?日本の友達とポットラックやると、びっくりするほどのレベルになるので(花見に現れた数々の料理はおいしかったね)。。。

Friday, August 13, 2010

Kendo/Iaido in Calfornia!(カルフォルニアで剣道・居合道!)

最近気がついた。。。剣道及び居合道は、カルフォルニア全土でかなり盛んで、北カルフォルニア(ベイエリア=シリコンバレーエリア)だけでも、サンフランシスコ、バークレー、オークランド、アラミダ、パロアルト、サンマテオ、マウンテンビュー、サンホセ、サクラメント、サリナスと10以上の道場があるにもかかわらず、日本語サイトがない。。。因みに英語サイトは、http://www.nckf.org/。又、ミクシィにコミュニティを立てる程でもないし(いつかたててみようかな。。。)。日本人剣士で練習したい人や日本人で始めてみたい人は、是非、上の英語サイト経由近場の各道場にコンタクトするか、コメントをここに残してもらえれば、紹介します。ただロサンゼルス・サンディエゴなどがある南カルフォルニアは僕はよく知らなくて、北のようにNCKFの下に各道場があるのではなく、なぜかSCKFとSCKOという二つの組織が別の道場を統括しているみたいなので、そのどちらかにコンタクトを取ることになるみたいです。ただ個人的に会ったことのあるChuo道場のShikai先生は本当に強く・うまく・美しい剣道に加え人との出会いとつながりを大切にする方なのでChuo道場など。。。北も南もやはり、車でいける程度の近場でいくつか見学に行って、雰囲気を感じ取り、先生方とお話して決めるのがやっぱりいいのかも。。。

Foggy City(霧の都)

霧の都と日本語で言うとかっこいいけど、英語でいうとちょっとネガティブに聞こえるなあ。でも僕はそんな霧がかったちょっと寒いサンフランシスコが大好きである。もちろん、その文化の多様性と許容性、物理的に小さいく動きやすい街、温暖な気候、海や山や湖や公園といった自然へのアクセスの良さなど、好きなところはいろいろある。ダウンタウンのテンダーローイン地区、ジャパンタウンの南側、ベイビューエリアなどちょっと危険な香りがするところもあるけれど、全体的には安全だしね(イーストベイのオークランドよりはかなり安全ではないだろうか。。。)。
でも特にサンフランシスコは景色がいいと思う。それも自然の景色がいい。昨日帰るときに通常の西の海岸側ではなく、東のダウンタウン側から入ると、西側がすっぽり霧と雲に覆われてすごくきれいだったのでちょっと車を停めて一枚(我が家はあの雲の中の右方面。。。)。にょきっと出ているのは、ツインピークスの丘の上に立っている電波塔。雲海が海側から上ってきて、サンフランシスコの半分を覆うこのような景色は夏に良く見られる。これを見るたびに、空の色、太陽の色、雲の感じなど、宮崎駿の世界に共通するものがあると思う。広く・高く・新鮮な感じ。パロアルト周辺のカラッとした感じとは少し違う、いつも風が吹いてくる、時々肌寒いけれど新鮮な感じというのかな。会社に近くもっと暖かい南に引っ越そうかと家族会議中であるけれど、やっぱりサンフランシスコもいいよねぇ。

Tuesday, August 10, 2010

NCIA Summer Camp(北カルフォルニア居合道連盟夏合宿)

ちょっと武道系が続きますが。。。そう、今年もやってきました居合道夏合宿!2008年以来3回目のNCIA居合道夏合宿がサンタクララでポカポカ天気の中開催される。メキシコ領事官のエンリケが東京滞在時にお世話になった警視庁居合道・逮捕術元師範の伊藤先生に今年も訪問・指導していただく(あの若さで、剣道・居合道ともに八段、まじすごいというか怖い。。。)。当のエンリケは仕事でメキシコ出張により不参加。お茶目な彼と先生とのやり取りが見れずとても残念だったものの、中身の濃い充実した3日間だった。例のごとく、金曜日から有給休暇を取り、全参加。
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全部で40人程度参加。NY、コロラド、ワシントン、LAとサンフランシスコ以外の地域からも参加がある。岸本先生や山崎先生に来ていただく全米キャンプ・トーナメントに比べ、参加者が少ない反面、より細かい指導を受けられるので参加者は非常にやりがいがあると喜んでいた。世界中から引き手あまたの伊藤先生に毎年わざわざ北カルフォルニアに来ていただき我々は本当に幸運である。その好意に応えるためにも、今年こそは少し進歩したところを見てもらおうと、他のメンバーと去年のノートを復習・練習、加えて演武のビデオを取り(ついでに剣道も)課題の明確化と練習をここ数ヶ月続けてくる。お昼ごはんを一緒に食べながら、
(先生)「今年はいいねぇ。力強いねぇ。」
(Atsu)「え、そうですか?(進歩したかな!?)」
(先生)「いやー、去年よりいい翻訳だよ、うん。」
(Atsu)「。。。」
その後、居合に関してアドバイスをお願いし、いろいろなポイント・今後の課題を教えていただいく。来年こそぐっと進歩してみたい。いやしなくては。翻訳だけじゃなく。。。
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実は去年と同じ人に通訳を頼んだものの、その人が急に来られなくなったので、急遽その場で通訳に任命され、3日間練習と翻訳を先生の横で行うことに。先生も指導の気合というのに精通されていて、クラスがちょっとだれてくると決まったように、わざと僕に「声が小さい!」「遅い!」「時間がないのに何やってんだ!」と怒号を飛ばしてくる(去年は女の子だったので出来ず。。。)。それでクラスがビッとなる。加えて、僕も練習と翻訳の同時進行で余裕がない分、先生の言ったことを動きも真似してガンガン翻訳していく。又、クラスの効率を上げるため自分なりにいろいろ工夫・提案してみる。まず、号令(Shugo、Chumoku、Taito)には、翻訳を待たず反応すること。キーワード(ひかがみ、腰、剣先、柄頭、気、攻め、残心、序破急、決め、隙、等)は事前に僕が翻訳したものを読み覚えておくこと。これらを書き出して壁に貼っておく。こうすることで、「前へ気攻めをしろ」とか「抜きつけでもっと序破急を」とか「隙を見せないように残心を示しながら納刀」とかの翻訳に手間取らないようにする。又、要約してしまいがちな翻訳であるが、論理的になるように文を構成し直すが、先生の言うことはなるべく漏らさず翻訳するいようにする。先生のちょっとした例え、状況説明が、どれだけ演武者の学びになるかは、自分もいつも感じるところなので。参加者から翻訳良かったよと何度も言われたので、なんとかお役目を果たした模様。

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これは、NCIAからの参加メンバーと先生との集合写真。3日間家から通うも朝から(朝7時出)晩まで(食事後夜11時着)で家族の顔も見る機会がない程詰めてやったので、これから数ヶ月は、家族中心に行かなくては怒られそうな雰囲気。それにしてもこれは毎回書くけれど日本にいたら会う機会のないような先生方と知り合い、その技・人間性・アプローチに触れることが出来、本当に幸運である。まだまだ、その技・理合を先生方や書籍から学び、研究・整理しつつ、その検証を稽古で行い、それを日々の生活でも活かしていく必要がある。先の長い、でもやりがいのある取り組みである。来年は、なんとか日本に上陸する機会を作り、先生にご挨拶に伺いたいものである。さて、夏のイベントもひと段落したので、2010年下半期、腰を据えて仕事に取り組まなくては。。。

Thursday, July 29, 2010

NCKF Summer Camp(北カルフォルニア剣道連盟夏合宿)

7月の第一週には、毎年恒例の北カルフォルニア剣道連盟の夏合宿が、サンタクララで行われる。毎年来て頂ける日本の先生、毎年仕切っていただけるNCKFの方々には本当に感謝。今年も有給休暇を取って金・土・日と全参加。内容は、去年同様基本重視となると思ったので、数週間前から昨年のノートを参考にして、素振り、掛け声、足捌き、姿勢、構え等を復習し、又道場でも、それらに加え「木刀による剣道基本稽古法」「日本剣道形」の復習と指導を行う。毎日先生方へ挨拶に行き、稽古も前列で出来るだけ正しく大きな声で稽古に参加。横にいる小学生の子供達の模範になればと。。。


今年は、去年に比べ、4-6段レベルの参加者が少なく、彼らと一緒に稽古が出来なくて残念。でも、他のたくさんの参加者と一緒に、基本から応用まで、じっくり稽古が出来て大変良かった。又、去年同様、自由稽古の元立ちに40分間立ち続けるのは、大変苦しく、いい経験になった。先生方が、いつもこういう風に苦しい元立ちに立ち続けていることを考えると、日々の稽古でももう少し自分を苦しい立場に置かないとなあと思わされた。

今年も、メニューとしては、素振り、足捌き、木刀による剣道基本稽古法、面をつけての基本稽古、応用技、地稽古、懸かり稽古、切り替えし、ジョギングという感じで、2日目は、日本剣道形の指導と審判講習が行われる。

もちろん今年で14回目となる太田先生が訪問され、陣頭指揮をとっていただく。先生には、本当に健康に気をつけていただき、末永く、日本又世界において正しい剣道の振興に貢献していただきたいと思う。日本剣道形打太刀の演武を見ることができ、稽古もつけていただき幸運。先生相手には、とにかく攻めて打ち込むだけで、かわされ返され打ち落とされヘロヘロにされ、立っているのがやっと。ただ絶対構えは崩さないと決めたのでふらふらになりつつも中段で前へ出続けなんとか2分間。もっと内容ある稽古をしてもらうためにも、基本力として切り替えしと懸かり稽古をもっとやり、崩れない剣道に近づかなきゃと反省。。。

そして去年に引き続き梯先生登場!いつも静かで丁寧な話し口調。でも怒ったら怖いんだろうなあ。。。今年は、基本を重視しつつも、去年よりも応用技について、皆に指導していただく。出ばな技、摺り揚げ技、返し技など。全体指導の際に、なるべく前にでて先生の試験台になることで、より多く技をかけてもらい、その感覚を覚えようとしてみる。特に感動したのが、「出ばな面が得意でない人はこういう風にアプローチしてみてはどうだろうか?」という何気ないアドバイス。これに「おー!そーかなるほど、これはすごい秘訣だ!」と感心しているが回りは「はー?」みたいな反応。通訳の人が略しちゃった感がある。とにかく、これからそのアプローチ要研究。そして、日本剣道形仕太刀の演武を見ることができ、仕太刀の体捌き、抜く方向、あのしぶい全く無駄のない動きは、僕の目指したい剣道。稽古もつけていただく。ボコボコにされました。体当たりも稽古もすごく手加減してもらっているのが伝わってくるのだが、ヘロヘロにされ、2・3度吹っ飛ばされては転び、朦朧としながら、ただ前へ。手もしびれ、足もしびれ、息も出来ず、かなりよたった稽古になってしまいちょっと情けなかった。先生の対応は、全て正しい動きと打突と体当たりで、ただただ自分の地力のなさを身にしみるものだった。これから一年、来年の3分間の稽古において崩れないで攻め続けられるように、頑張っていこうと思う。

又、審判講習では、全米少年剣道大会を視野にいれ、主に有効打突の見極め方を丁寧に実際の試合審判を通して指導していただく。難しい打突が行われた後に必ず試合を一時停止し、「なぜ、今のを取ったのか?」「なぜ、今のを取らなかったのか?」「周りの皆は今のをどう思うか?」と審判員に考えさせ・回答させた後に、先生の見解を述べていただき、それに対して質疑応答という感じだった。やはり、面と小手の取り方が難しく、審判により判断がぶれることがあり、そこを自信をもって取りにいけるように、又は、取らないように、訓練しなくてはいけないと思った。



全員写真。他の皆もいろいろ学べたことだろうと思う。最近少しづつ、小さい時教わったことの本当の意味するところがわかってきた気がする。でもわかっているといって、出来るということではない。ただ、わかってきたので、研究の目途が立つし、仮説を立てて検証していけるし、質問もしていけるので、これからも剣道・居合道研究は、いろいろあって先は長いなあ。健康に気をつけなくては。

Wednesday, July 28, 2010

Tournament Judge(試合審判)

最近、剣道・居合道についてアップしていないものの、何とか週2回を目指してで両方とも練習継続。夏はいろいろイベントがあり、毎回とてもいい勉強に(でも仕事と家族イベントの間でかなり忙しくなる時期でも)。先週末は、全米少年剣道大会に審判員として参加。事前の審判セミナーと当日の審判はとてもいい経験になる。これからももっと審判の訓練をして、選手の為により公平な審判を行い、正しい理合にかなった剣道の振興に貢献できればと思う。

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参加者は9歳以下から18歳まで250人くらい、個人戦と団体戦で、6コート同時に試合が行われる。審判員も朝から夕方までノンストップで1コート6人くらいで回す。試合運営を優先にして、昼食も別々に食べることに。なんとか時間内に全ての試合を終了することが出来る。自分の審判だけではなく、他の審判を見ることで、勉強になることも多くあった。事前に審判規則・細則・要領など全ての書類に目を通して復習していたのがすごく役に立つものの、ケースによってはやはり自分なりのしっかりした判断基準を求められ、地道な稽古及び審判研究・経験が大切だなと思えた。

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全米から剣士が集まってきているが、南カルフォルニアの参加者数及び受賞数がとても多くその実力を充分発揮していた。でも北カルフォルニアも、男子団体と男子16-18歳の部で優勝。又、WKFというチームは、普通の袴ではない韓国バージョン(白地に1本黒の縦ラインが入っているもの)をはいていたけれど、高校生レベルで数人とてもいい剣道をしている選手がいて、チームも強く、しっかりした指導を受けていると思った。是非、いつか稽古をお願いしたい。それとは別に、今大会を通して特に一人、南カルフォルニアの男子高校生選手が試合運びや技の出し方などとても熟練していて、自分としても大変参考になる。あのレベルは、日本でしっかり練習・指導を受け、最近親の駐在とかで渡米したのかなあ。彼とも稽古をお願いしたいもの。
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今回は審判長とかが座っている席のまん前のBコート配属であったこともあり、とにかく気合を入れてやる。でもやはり、子供達の頑張りを汲み取る上でも、客観的に公平に審判したいという気持ちが強かったので、特に気合が入り、夕方にはもうへとへと。ただこれだけ真剣に審判して気づいたことは、

「ポジショニングの大切さ」
「動き・技を予測する大切さ」
「正しい姿勢と動作による威厳の大切さ」
「明確で大きい発声の大切さ」
「特に判断が難しい小手や合い面を、充分見極め、勇気を出して取りに行く又は取らないことの大切さ」
「状況による有効打突の6要素の加減の判断基準の事前設定」だった。

まずそもそも、打突が起こった時に見えなくては、自信をもって判断出来ない。どう言い訳しても、打突時に見えない場所にいたこと自体あってはならない。だから、選手の動きと打突を予測して、その先回りをしなくてはいけない。最速の小手や面を見極めるためには、(今の自分のレベルでは)最高度に視覚の集中度を高めないといけないもののずっとそうやっていたら倒れちゃうので、全体を見つつ、技が予測される時にぐっと集中力を上げ、その後また通常に戻るみたいなメリハリが必要。小手や合い面は、打っている、打たれている選手にはかなり明確なもので、有効打突を取ってもらえない又は無効打突を取られるのは大変くやしい。だからこそ自分の責任でしっかり判断する勇気が選手を勇気付けると思う。あとやはり自信を態度として外面に現すことで、観客及び選手にも信頼感と安心感を与え守りに入らず全力を出していく雰囲気を作り、騒々しい試合場では、大きく明確な発声が試合進行の安定材料になるのを感じた。そして、正しい理合にかなった剣道を振興するためにも、前への技を取りに行き(間合いを詰めて攻め・切り込んでいるので切込みが深くなる)、引き技は少し辛く(間合いが遠ざかりながらの技は切込みが浅くなる)取るが、これは瞬間にその加減を判断しなくてはいけないので、有効であるための加減(深さ・強度・崩し・振りかぶり・踏み込み・間合等)の基準をあらかじめ、攻め技、引き技、返し技、出ばな技など、技の性格により、設定・イメージしておく必要があると思った。これは、今後日本から来ていただける先生に質問・確認したい事項である。又、特に子供達相手の審判では、有効打突6要素の内「正しい竹刀の打突部位で」「正しい防具の打突部を」「刃筋正しく」ができていれば、残りの「充実した気勢」「適正なる姿勢」「残心」はある程度でも有効打突にする。特に、全審判員を通じて、正しい鍔迫り合いを奨励・指導し、必要であれば反則も取りに行くようにしようというコンセンサスがあった。

地元道場で稽古しいろいろな仮説を試してものにしていきつつも、外へ出て見たり体験したりすることで新たな課題が生まれそれが次の目標に。これからも、機会があれば、審判や選手として大会に参加して行こうと思う。そのためにも少し体重を落として身を軽くしなくては。。。