Tuesday, September 29, 2009

China Business Trip(中国出張)

新しいポジションに移ってからの初出張が北京だった。所属しているチームがグローバルチームなのでボスも含めチーム員が世界中に点在している。そのため、毎週電話会議があるものの、半年に一度世界のどこかで会って方向性を確認し、横の情報共有を推進し、訪れる地域の研究所のリサーチと市場について学ぶことが目的。僕にとっては、大部分のチーム員とは初対面のため、ホテルの待ち合わせから積極的に自己紹介をしてみる。
メンバーの半分が朝入りする初日は、お昼から万里の長城へ皆でハイキングへ。お天気に恵まれとてもいい散歩だった。2日目から4日目までは終日会議や研究会に当てられる。皆、一所懸命でゴリゴリ仕事をやるメンバーだったので、プレッシャーとともにいい刺激を受ける。5日目は皆は帰路につくが、自分は一日余分に滞在して、北京事務所の以前からの同僚といろいろ情報交換。
僕らが滞在した週の次の週は、毎年恒例の共産党の式典が予定されていて、天安門広場の前は、照明が設置されたり、兵隊のデモ練習をしたりと盛り上がっていた。前回訪れた北京はオリンピック前でぱっとしなかったが、今回の北京は非常にきれいになっていた。法律なのかもしれないが、誰も唾を吐いていないしタバコを吸っている人も少なかったようだ(市街・大通りのみしか行ってないが)。走っている市営バスも真新しい。これは都市圏購買層は実力アップだなという感じがした。
また北京オペラにも行く。孫悟空のさわりをやっていた。ドラのすごい音とアクロバットがあるサーカス的な催し。ジャッキーチェンもこれをまねたのかな? あと北京にいる間は、このブログもYoutubeもFacebookも全てアクセスできなかった。もちろん検索も特定ウェブサイトもアクセス制限があった。表だって経済資本主義が定着しているが、社会共産主義国として情報統制をまだしっかりやっている。今回の中国出張はいろいろ勉強になった。いろいろ得た情報やネットワークをしっかりこれからの仕事に反映させなくてはいけない。ただ久しぶりの出張でまだ残っている時差ぼけ克服に時間がかかって。。。

Monday, September 28, 2009

Back in SF(SFへ帰還)

アジアへの2週間の出張を終えて、SFへ帰還。北京1週間、東京1週間のスケジュールで、チームメンバー、同僚、パートナー、友達、そして家族・親戚に会うことが出来、公私共にとても充実した2週間だった。久しぶりに戻ったSFは快晴。土曜日はお昼にSFに着き、空港に止めてあった車に乗って帰宅。その後、荷を解き→昼飯→昼寝→読書→夕飯→読書→就寝とゆっくり休憩。あー、涼しいそよ風。SFはいいね。
翌日日曜日は久々に朝7時に家を出てサーフィンへ。OBで写真を撮った後にPacificaへ。水がとても冷たかったけれど、海も山も空気も澄んでいて、イルカも挨拶に出てきてとてもリフレッシュになった。最近サボってたので数本しかテイクオフできなかったけれどまあいいかな。浮いてるだけでも気持ちいいし。10時前には家に戻り、家族で最近近所に出来た日本カレー屋へ昼飯を食べに行き、その後空っぽの冷蔵庫を埋める為に買い物へ。家に戻ってからは、読書→昼寝→読書→夕食→仕事→読書→就寝とスローな週末。まだちょっと時差ぼけ気味かも。。。

Wednesday, September 9, 2009

Professions School?(職業専門学校?)

最近仕事関係で、何人かのUCBerkeleyMBA教授と話す機会があり、クラスプロジェクトで協力しないか打診すると結構反応が早く、「今期はクラス内プロジェクトはないけどちょっと話そうか」とか、「まずはこのクラス概要を読んで我々がやっているクラスを理解してもらい接点を見つけようか」とか、積極的である。やはり、クラスを実際のケースで検証しながら進めるのが実践的で学生の為になるからだろう。

ところで僕が在学中からかなり有名だったプロダクト開発の教授にコンタクトするとクラス概要を送ってくれる。20ページの冊子を読むとすごいことになっている。このクラスでは、MBA学生、理系学生、デザイン学生がチームアップして、本当に、ノコギリとか使ってプロトタイプを作っていくのだ。そういえばそんなクラスがあったとか聞いたような気がしてきた。。。もちろん、マーケットリサーチ、ユーザーフィードバック、アジャイル開発、その他のプロセスも教え、実施していくのだろう。

もうこうなると、ビジネスを立ち上げる為の職業専門学校のような実践第一の環境だ。成績の評価軸もはっきりしていて、チームとして働くにはどうするかも実践で学んでいくようである。おまけに、実業界からプロダクト開発の専門家がコーチとしてついてくれる。これは、気合を入れたらおもしろいクラスだが、中途半端で入ったら完全にはまるクラスだなと思った。

このクラスとのコラボレーションは単純には思いつかないけれど、一度この教授とじっくり話してみたいなあと思わずにいられなかった。何かおもしろいプロジェクトを考えて是非訪ねてみようと思う。

Tuesday, September 8, 2009

Entrepreneurs Forum - Google(起業家フォーラム:グーグル編)

登録しようとしてうまく手続きがいかなく参加できなかったUCバークレーMBA主催のフォーラムのビデオがアップされた。ネットワークという意味では、現場にいくのがベストだが、限られた時間内での情報収集には、これらのビデオや他の人のレポートをネットで調べるのもいいかも知れない。かなり雰囲気が伝わってくる。

http://www.youtube.com/user/UCBerkeleyHaas#play/user/1D3BFE9E88B73A37/5/6NrzvMoxn2E

今回は、大企業内で起業家文化・イノベーションが可能かという点について、Googleに買収され、その後もGoogle内でプロジェクトをこなしてきている4人の起業家たちの意見を聞く(一人はバークレーMBAの卒業生)。結論として、10年前の企業規模3千人と今の規模2万人では、人とのコミュニケーションの仕方は違ってきたが、イノベーションが必要とする「何でもプロト文化」「とにかくやってみる文化」等はまだまだGoogleにあり、それがイノベーションを可能にしかつ彼らをモチベートしているというような内容だった。

特に、GoogleEarthが出来た経緯、GoogleMapのストリートビューが出来た経緯など、「皆で知恵出し合って、あっちこっちにぶつかりながら、こうやって出来たんだ!」という楽しそうなコメントを聞いていると「そういうチームで働きたいし、自分の回りもそういう風に変えていきたい。」とやる気が出てくる。

Googleのルールで有名な「20%の時間は仕事以外のことをやる」というコンセプトをうまく自分なりに使って、ルーティン以外で組織にどうやったらもっと貢献できるかを考えて行きたいと思った。

Monday, September 7, 2009

Lester Center (レスターセンター)

久しぶりに平日にUCバークレー大学構内を歩く。仕事関連でバークレーMBAでアントレに力を注いでいるレスターセンターディレクターのシャロン氏に、大学内のリソースについて質問するのが目的だった。かなり忙しい方で30分しか時間が取れなかったけれど、アドバイス、コンタクト、アイデアなどいろいろ学べてとても有意義な会議だった。

この日は、ベイブリッジが工事で通行止めだったため、SFから電車(BART)で行くことにする。Berkeley Downtownまでゆっくり座って行き、駅からてくてく丘の上のHaasキャンパスまで歩いていく。学生時代は勉強に忙しくて気がつかなかった自然や静かな雰囲気がとても印象深く、歩くのもとても楽しかった。
今ちょうど学期のはじめなので、サザーゲートの前では、恒例のクラブ・寮の勧誘が盛んだった。写真は、女子学生のアカペラクラブのパフォーマンス。歌はまあまあのような気がするけど、リードボーカルが結構かわいいからか、いい感じの人だかり。とても和やかな感じだった。

会議の後は、Haasキャンパス横のFacultyClubで友達とゆっくり昼食、コンサルティングの仕事の進め方や仕事を通しての学びなどについて聞けてとてもためになる。やはり、もう少し頑張って時間をやりくりして、業界外の方と会って話を聞く機会を増やしていけたらなあと思うのだった。

Thursday, September 3, 2009

Bumper to Bumper(ごっつんこ)

今日の朝、仕事の段取りとかを考えながら、お天気な280を爽快に飛ばし、高速を降りるところでいつものように渋滞してノロノロ進む車の列に並んでいると、「ごっつん!」とスバルに震動が。。。

はい、うしろの車に当てられました。。。車間50センチ以内のノロノロ運転中なので、特に大したことなけど、車を降りて、後ろのバンパーをチェック。うしろのおばちゃんは、100%彼女のミステイクなので、「So sorry!So sorry!」 を爽やかに連発。バンパーは、路上駐車で既に結構傷ついているし、あんなに素直に謝られてしまい、日本人的に、「あー、いーですよ」と流してしまった自分。。。

「何もないと思うけど、いちを」とか言って、 さらっと保険情報を交換するのがいいのかもね。新車だったらもちろんそうしたけど、まあ昔、自分も同じ事して、前の兄ちゃんが、「あー、いいよ」って許してくれたし、まあいいかな。いちを車のナンバーを控えておいたけど。。。

Wednesday, September 2, 2009

Japan won World Kendo Chamipionship!(日本チーム世界剣道選手権制覇おめでとうございます!)

もっとサンフランシスコのおいしいレストラン、旅行、社会ネタとかについて書きたいなあと思いつつ、最近の仕事変更・ミニ君登場でちょっと余裕がなくなり、ネタが偏っちゃっているかもしれないなぁ。でも日本にいる家族や友達に僕らが元気にやってるのが伝わればいいかもね。

今回ちょっと長いです。「Atsu話長いよ!」といつもお叱りを受けてますが、今回はあえて。。。

そうです!日本チームが世界剣道選手権で男子女子共々個人・団体で優勝しました!おめでとうございます!海外で剣道をしている一日本人剣士として、20人の選手の方々、監督・コーチの方々、もうそれはたくさんの方々の努力に本当に心からのおめでとうとありがとうのメッセージを送りたいです。特に男子個人・団体優勝の寺本選手本当に本当にお疲れ様でした。僕にとってはこれはワールドベースボールクラッシックやオリンピック以上にうれしいこと。TwitterとYutubeの前で祈っていました!イチローのさよなら打くらいのインパクトです。

剣道をやっていない人には、あまりピンとこないかもしれないけれど、剣道をやって、そして特に海外でやっている人にはこれはとても大きな意味がある(と僕は思う)。ちょっとややこしいけれど、自分の頭の整理のためにもここに書こうと。。。完全に個人的意見なのであしからず。。。

*剣道の目的は、昔から脈打っている剣の技(竹刀剣道、日本剣道形、居合、古流の形)の鍛錬を通して、日常・非常時にも通用する(これが大事)、身体力、精神力、人格・人間性を高めていくことである。
*剣道において、竹刀を使った試合は技の進捗度を見るうえで利用するツールであるが目的ではない。試合重視の剣の理合を無視した動きでは、上記の目的を達成することは出来ない。

「人格向上?何それ、アハハ?」と笑われるかもしれないけれど最近本気で僕はそう信じている。自分が高校生や大学生の時にこのお題目を聞いてもピンとこなかったけれども、今社会に出て、また、日本人として外国で仕事をして生きていく時に本当にそう思う。「静の禅」に対して「動の剣」。特に刀剣を使って殺傷する必要のない時代にあり、剣道は武道としてこそ真価が出て、そして今後も魅力を放っていくのだと思う。これがスポーツになった時点でスポーツとして人気が出ようともその真価を失った剣道は魅力を失い長い目で見れば衰退していくのかなと。

例えば、竹刀を剣とみなして鍛錬する場合、間合の大切さ、胆力の大切さ、精神力の大切さ、眼力、などすべて切りあう前、スピード・筋力を超越した能力を養うことが目的。そうだよね、考えずに飛び込んだら、やられちゃうもんね。そしてこれらの能力は、日々の生活で社会に貢献するのに直接役に立つ資質だと思う。これが、試合の為の剣道になると、上の全てを無視して、体力の続く限り、スピードを鍛えていくようになり、主に身体力能力と反射神経の強化のみが見込まれるのかな。

日本人剣士は多かれ少なかれ、理にかなった剣道(竹刀を剣とみなした竹刀と体の動き)と試合の為の剣道(刃筋や体勢を無視した竹刀を部位当てるための効率的な竹刀と体の動き)の間で揺れ動きながら折り合いをつけて修練を積み重ねていると思う。試合で勝たなくてはいけない、だが竹刀の横で打つような平打ちや、体勢を崩す打ちは、剣の理合にそぐわないので、よしとしないし有効打突としない。ルールでもこれを規定しているけれど、主観的要素が入る難しい審判では、国内外でこれをとってしまうことが多々ある。特に海外での試合では、その傾向があるかも。うん、審判それも審判をする有段者・高段者の審判に対する理解と能力が問題かもね(もちろん自分も含めて。。。)。

そこで世界剣道選手権の話に戻ると、昨今、日本から指導者を招いて鍛錬している外国チームの実力が上がって行く中、前回の13回大会で、日本男子チームは、準決勝で米国男子チームに負けてしまい、12連勝がストップ。結局、試合に強くなってきている韓国チームが優勝。当時の試合は見ていないけれど、試合に勝つための最適の方法で来る韓国や米国に対して、理合に合った剣道と試合の為の剣道の間での迷いがある日本、審判の理解と能力、日本の外国チームに対しての研究不足などが総合して起こったことだと思う。試合の結果は結果でありいいのだけれど、僕の心配は以下のものだった。

*剣道・日本刀の起源は自国にあると主張し国際的にもその認識を広げようとしている国があり世界剣道選手権は良い宣伝の場。
*上記にあげた様に剣道がスポーツ(試合の為の剣道)になるのを避ける為に辞退していたオリンピックであったが、ある国の「じゃあ我々の剣道バージョンを我々の世界に広めるよ」に対応するために剣道としてオリンピックに参加表明することになる。
*世界剣道選手権で勝つ国には、模範として、結局は剣道を衰退させる剣の理合を無視した試合の為の剣道ではなく、理合に合った剣道を振興していってもらいたい。

まあ、「日本国内で勝手に理合でも何でも合った剣道やればいいじゃん」とか「剣道は日本だけのものではないので海外の意見も取り入れなくちゃいけない」なんていう人もいるかもしれないが(どっかの日本人政治家の「日本領土は日本ためだけのものではない」というような意味不明な発言に似ているが。。。)、僕は「剣道の真価を維持・振興する責任は、その真価を知っている者にある」と思うので、今その責任は日本チームにあるのかなと。日本チームでなくてもいいけどね。日本チームを唸らせるような剣道をやる他国チームがいれば、日本チームは脱帽するし、感動し、尊敬もすると思う。僕はする。出来れば、剣道だけではなく、言動・礼も含めて、人間として存在感を見せてほしいけど。。。

今回の決勝・準決勝戦をYoutubeで見たけれど、準決勝での相手チームは、間合いを絶対切ろうとしないで近間でごちゃごちゃやろうとする。打ちの全ては、引き技か近間で当てに行く。日本チームは、間合いを切って勝負したいにもかかわらず、気を抜かないで、隙を与えず、粘り強く相手に合わせて、防御し捌いていた。もちろん、構えもしない近間でのごちゃごちゃは、反則ではないし、試合で勝つための方法論・戦略としては、なるほどと思える。しかし、剣の理合に合っているかと言えば、あんなところで勝負はできないだろうし、やっぱり、遠間からの切る前の攻め合いの結果として近間があるので、剣の理合を切磋琢磨する為の試合ならば、ああいう試合内容にはならないと思う。決勝戦は、攻め合いがあったのに比べて、準決勝戦は、こういう理合からみてレベルの低い試合を、やりにくそうに、でも自国と剣道のために根気強く対応して頑張っている一人一人の日本人選手にはお疲れ様と言いたい気持ちだった。

これからも、外国チームは強くなるし、審判の問題もすぐには解決されないと思う。だからこそ、日本チームが試合でも勝ちそして理合に合った剣道もする責任があると思う。その難しい責任は尊敬として必ず返ってくると思う。ただ、こんなこと言っている僕も日本チームくらい強くて試合にも勝てると、僕の言っていることももう少しこっちで説得力でると思うんだけど。。。はい解ってます、今から稽古行きます。。。

ということで今日はかなり右よりなコメントでした。。。