Wednesday, December 18, 2013

Invention (発明)

小さい時から手で物を作るのが好きで、工作の時間が一番好きだった。その次に好きだったのは男子では異例な家庭科(料理と裁縫)だった。自分がイメージしたものが目の前に現れてくる楽しみは独特のものだ。イメージをしている時も楽しいし、作っている時も楽しいし、作ったものを使っている時も楽しい。だから岡本太郎さんの作品を見ているととにかくその気持ちが伝わってきてつい楽しくなる。小学校の時に作った、1x2メートル級の山の風景の版画(小学校のクラスの卒業作品のベースは自分の絵で工作の先生が特別にコピーを一つくれた)や壁掛け飾りは今でも母親の山小屋に飾ってあるし、中学校の時に作った抽象的なスキーヤーのカラー版画、踏み台になる椅子などもまだある。アメリカに来てからは、以前住んでいたアパートのキッチンの形に合わせたカスタムテーブル(引っ越しの時そのまま寄贈)、組み立て式の8人がけの長テーブルなど。最近では、今住んでいる家を、床、壁、キッチン、アイランド、ライト、トイレ、全て自分の好きな素材に入れ替え、壁を打ち抜いたり、窓を広げたりもして、思いっきり改装した時。一番大きく楽しい工作課題だったと思う(でも母親が自分の山小屋を一からイメージ・デザインして作り出した楽しさにはまだかなわないと思うけれど)。来年は手作りでテーマ性をもったクリスマスのイルミネーション(こちらでは12月いっぱいはどこの家も外に市販のイルミネーションを飾る)を作りたいなあと思っている。

ところが一方で数学が好きだけどそれほど得意でなかったこともあり、流れで文系法学部に、そして仕事では、財務、ビジネス、交渉、と言う感じで来て、とても楽しいのだけれど、なにかこの「工作」的なものにかけているなあと思っていた。理系に行ったらどうだったろうと考える時が時々あった。でもアメリカに来て以来、自分の中の固定観念が崩れて来たのか、まず、技術と物作りを学べる、ゲーム業界に入る事が出来、そこで物作りに関われる。あの有名なモンスターハンター(当時は作っている人たちと働くのが面白いというだけでここまで大きくなるとは思っていなかったけれど)の欧米版のクレジットロールにのることも出来た(難しくで最後まで行けないのでクレジットロールを自分で見た事はないけれど)。そしてその後より技術的なものに惹かれて、研究所に移る事が出来、そこで研究員達といろいろな技術についてのビジネス化に関わる事が出来る。そして最近、より工作的なデザイン部門に移る事が出来、そこで、デザイナーやテクノロジストと新しいサービスのデザイン創作に関わる事が出来ている。

毎日が学びであり新しいものの創造(又はイノベーション)なのでとてもやりがいがある。そして最近、自分がデザインに貢献したものが社内の賛同を得て、特許申請することになり、自分の名前も入れてくれるという連絡が来た(申請するだけで認可ではないけれど)。理系の人にとっては特許保持は普通だと思うけれど、父親が数学者・理系で自分も創造が好きなのに、文系に流れてしまったはぐれ物の自分にとっては、とてもシンボリックな出来事だった。これからも、もっともっと工作的なプロジェクトを家でも会社でも立ち上げて行こうと思う。アイデアはたくさんあったほうがいい。たくさんイメージして、いつも一杯のアイデア箱から、その時その時のインスピレーションによって、いろんなものを作って行きたい。そうか、僕の人生は、工作(創造まではいかないが)意欲がベースになったいたのか。今気づいたけれど、今後は、意識的に、工作意欲を鼓舞して行きたい。工作意欲を満たされるならば、今の仕事、サイドビジネス、趣味、いろいろアイデアをひろげなくては。ところで、理系の素質は出来れば自分の子供達に受け継いでもらいたい。

Saturday, November 30, 2013

Feeling of not settled(浮遊感)

休日早朝ホームデポに肥料を買いに行ったついでに、マックでコーヒを飲んでいると、休日の早朝にもかかわらず、多くの人が朝食を取っていた。メキシコ人の家族もたくさんいて皆で楽しそうに食事をしていた。ここではメキシコ人は主に移民で労働者階級に属するみたいである。自分も昔おじいちゃんのトラックに乗っていろいろ回っていたのを思い出した。労働者階級にあることで経済的にはいろいろ悩みの種が尽きないかもしれないが、それ故、家族で助け合って、一緒に頑張って明るく生きて行けるってことがあるのかもしれない(自分が子供の頃はそうやって仲良く生きて来た気がする)。

それをどうやって今の自分の家族で実現させようかと考えている時ふと、気持ち的に日本に属し、でもアメリカで生活し、そのどちらにも属していない浮遊感を不安であるような心地良いような変な感じを受けたのだった。何かに属す事で安定感を感じるのが普通だし、やっぱり死ぬのは富士山をみながらかなあなんて思っている自分としては、すこしこっちでやって納得したら帰るつもりだったのだけれど、運命としてこちらに長くいるようなことがいろいろ起きて、ある時から深く考えるのをやめて、その時その時に全力を尽くして生きる様にしている。小説の深夜特急なんて読んでいると共感するけれど、長期の旅行している最中は、現実社会の観念的時間から隔離され、その時はじめて、精神的にリラックスができ、浮遊感というか流動感というか、不安のような、心地良いような、あの感覚が訪れる。長期旅行と言ってもヨーロッパに1ヶ月くらいしか行った事ないけれど、留学とかは2年くらいあったし、その時もそんな気がしたような気がする。

ある意味、あの感覚を感じたということは、今、その続きをここ十数年くらいやっているのかもしれない。ただ、十数年前に比べると、テクノロジーの進歩、グローバル化の影響、などから以前と比べ物にならないくらい、世の中の変化のスピードが加速しているので、逆に固定することで不安定感が増し、浮遊することで安定感が増すみたいな、逆転現象が起こっている気もする。

冬が近づくと、生命の動きがスローダウンするからか、春への期待がスピードアップするからか、いろいろこのような小さな心の声が聞こえてくる。不安というより、味わっている奇妙なフィーリングをじっくり分析して自分の行動指針に何か新しいものを取り入れたいという衝動である。ぼーっとするか、本を読むか、ものを書くか。

この浮遊感に漂うだけでなく、それを乗り越えて、次の目標を見つけたいなあと。

Friday, November 29, 2013

Fitness(フィットネス)

ちょうど2ヶ月くらい前、旅行や食べ歩きが重なり、体重がかなり増えて、仕事のストレスにも加え、多分内蔵に負担がかかったのか、体中に湿疹が出始める。すぐに直るかと思いきや数日しても改善せず、まずは食事の調整(野菜中心)と運動(昼のジョギング)を始める。ただ今回は同じタイミングでオフィスの同僚が昼休みに走り始めたので、以前から自分が時々走っていたコースを教えてあげて一緒に走る事に。思った以上に彼の決心は固く、仕事で昼に会議が入っている意外は必ず「今日走る?」と誘ってくるので、以前なら「昼食べに行かない?」と言われるとすぐ行ってしまったのが、ここ2ヶ月くらいは、コツコツ昼休みに二人で走る事に。そのため、高カロリーな外食を避け、サラダ・果物・ナッツ中心の昼食が常になり、段々体調が改善する。だるまさんみたいだった彼は既に10キロは落として、ズボンがスカスカという感じ。それに加え、二人でいつも走りに行ったり、仕事の会議でも野菜中心に食べているので、周りも元気づけられたのか、又一人又一人とチーム内のフィットネス人口が増えて行く。ジョギングクラブには女性二人が加わり4人、又美味しい昼食場所を知っていて昼グルメツアーの仕掛人だった1人の女性はダイエットプログラムの低カロリー食品をバルクで買ってお昼はそれ。そのため、昼の出歩きがチーム全体で減る。又女性中心に週1回はラボの会議室でお昼にストレッチ中心のヨガをやっているし(次回自分も参加予定)、超忙しいラボのヘッドも毎朝ジムでトレーナーのもとで運動しているとのこと。奥さんにも湿疹の事を話したら、野菜やスープ中心の食事になり、ご飯の量を減らすことに。又寝る前に必ず体操をするようにしているのも効果があったのか、今の時点で、体重も6キロ程減り、湿疹もなくなる。その効果あってか、前のポストに乗せたセミナーでの先生相手の稽古でも以前より数段早く動けるような気がした。気がしただけかもしれないけれど、とてもうれしかったので、とにかく年末まではやり抜こうと同僚と話している。お腹の周りはまだポチャって感じだけれど、たぶん少しずつ内蔵の周りから脂肪が取れているのではないかと思う。体重の8パーセントを落とすとメタボリズムが加速するというので、これからの2−3キロを頑張ることで、あと3ヶ月で6−8キロ程減らして、体を軽くして、日本にいけたらなあと思う(でも日本であまりおいしいものを食べない様にしなくては)。

Timing(タイミング)

最近今後どのように剣道についてアプローチして行こうか考えていたところとてもラッキーなことが起こったのでした。仕事や家族で忙しい中、地域で開かれた1日半の審判講習会に参加することに。家族には週末がつぶれるのでいやがられるが、コンスタントにある試合とかは出たいけれど通常遠慮しているので、今回は日曜昼までには帰って来て庭仕事に精を出すという約束で参加。審判講習会では審判として練習すると同時に、デモ試合要員としても積極的に参加してとても良い練習になる。通常練習出来ない他の道場の人と試合が出来、又、全米レベルの先生が審判を見張っているので(自分が審判の時はかなり緊張)、安心していろいろな技を出して行けるし、審査みたいな気持ちで、じっくり且つ駆け引きについていろいろ試してみる。そんな、とても実りのある1日半でさあ帰ろうかと思っているところ、午後に同じ場所で昨年の全日本優勝者の木和田先生によるセミナーが開かれる!現役選手の頂点。。。

因に練習後一枚一緒に撮ってもらいました。背が高いですね。先生が渡米されて各都市を周り日曜日にセミナーがあるのは聞いていましたが、審判講習会の一部と思っていたので、それらしき方がいなかったので、お昼には帰ろうと思っていたのですが、お昼から夕方までの予定とのことで、急遽参加することに(これを家族に知らせなかったのでその後数日寝る場所及び朝食・夕食がなくなることに。。。)。居合ではほぼ毎回通訳をやっているのですが、今回は剣道の通訳を頼まれたので喜んでさせていただきました。正代先生に続いて二人目の全日本チャンピオンの方の剣道を近くで拝見出来るのはカルフォルニアにいる恩恵その一言(世界最速面の高鍋先生も以前来られたのですが出張中で残念参加出来ず。。。)。

通常訪問される先生方とは基本練習から稽古への流れなのですが、今回は、先生曰く「私は先生というよりもまず現役で戦っている選手です。その視点から、実戦で使える技について、教えたいと思います。」とのこと。

何!?現役頂点の選手から技について教われる?ホント?そんなのありか?

そして基本でありながらどういうロジックで本番に備えているのかというような稽古法を順々に教えていただく。ずっと昔からどう攻略すればいいのかなあと思っている場面(これは多分みな同じようなことを考えているのでは)を持ち出しては、これについては、この練習、次、こういう場面の為のために、この練習。翻訳最中でもすごいと思うことがたくさんあるので「This is great!(すごい!)」を感動シャウトしつつ翻訳していたので、皆は笑っていたけれど、教えの価値を皆に伝えられたのではないかと思う。

又、皆がドリルしている最中は時間があるので、以前から疑問に思っていた事を矢継ぎ早に質問すると、短く具体的は方針がスパッと帰ってくる。稽古量と実戦経験が整然と彼の中で整理されていてどのような状況でもパッと取り出せるみたいである。考えつく限り全ての質問をして全てアドバイスをもらえたのであとは練習して自分なりにアレンジするのみである。仮説の幅が広がると検証しがいがあるので稽古がおもしろいものになる。

ということでいいタイミングで方向性が見えて来る。又、同じタイミングで来年春に日本へ仕事がてら剣道と居合の練習に行けそうな感じなので、それを新たな目標としてこれから3ヶ月仕事・家族・武道の全てに全力を尽くして行こうと思う。あとは、寝場所と食事を確保する為にも家族への事前報告を徹底しなくては。。。

Toward the end of year(もうすぐ2013年も終わりに)

楽しく忙しい夏はあっという間に過ぎ、秋も終わり。。。出不精の僕もこの夏は、出来るだけ色々出ようと思い、ヨセミテでロッジを借りたり、タホの友達の別荘で過ごしたり、州立公園のキャンプ場に行ったり、ハイキングに出かけたりと楽しかったです。秋に入ってからは家でBBQとか菜園の手入れとかちょっとペースを落としてゆっくりしてます。既にハロウイーンは終わり、現在感謝祭休み。これから、一気に、クリスマス、大晦日、お正月と一気に時間が流れて行くと思うのでちょっと立ち止まっていろいろ計画しなくてはと思っているところ。

仕事は、最近チームの合併組織改編があり、一気に今の1.5倍になり、加わった時は4人だったのに、来年度は、36人での出発になる。大きくなる中、自分に求められる貢献も少し変化して来ているので、ラボのヘッドと今のボスとしっかり期待値について年末年始に話す必要がある。僕としては、よりチームが短期・プロダクトにフォーカスしなければいけなくなる中、中期的な視点でマーケット・ビジネスニーズをデザインに落とし込んで行くようなそのようなコンセプト出しをキーテーマ毎に競合にも目をやりながら提案して行きたい。その為にも、2014年は、もう少しフットワークを軽くして、コンベンションやインタビュー、アンテナを広げ、そして、その後じっくり座って仮説検証を深めて行くような、四半期に一提案みたいなペースでいきたい。

又、冬休み、久しぶりに以前立てた、短期・中期・長期のキャリアと人生の計画をもう一度見直して、来年、3年後、5年後、10年後と今の視野から、具体的に計画をアップデートして行こうと思う。確か前回は2008年に立てたので、どこまで実現されているか、新しい方向性が出て来ているか、いろいろ思考を巡らそうと思う。自分は白昼夢系なので、結構こういう計画するのは好きで、その後忘れてしまうのだけれど、結構良い頭の運動及び潜在意識下の指針になっているみたいである。

Wednesday, September 25, 2013

No Regrets(覚悟)

日本のドラマは面白いしはまるので日本で仕事していた時もこちらに来てからもなるべく見ないようにしてる。のだめなどコミック系や話題になるものは時々見たりするけれど。リフレッシュとしてドラマは良いと思う。でもここで踏らねばというような時は、あえてドラマを見て気分が良くなって、自分自身を現実から逃げさせる事がないように、いやでも現実を直視し、対処し、充実するようにと(でも時々休憩程度に見たりするけれど、それがくせにならないように)、なるべく距離を置いている。特にこちらに来てからは、日本のテレビが見れないので(まあネットでいくらでも見れるけど)、アメリカのテレビも含めてあまり見ていない。

しかし見てしまいました。半沢直樹。ネットでいろいろ記事や時事問題など見たりしていても、なにかとここ数週間このドラマについて出てくるので、とにかく見る価値あると思い週末にまとめて一気に10話。すごく面白いと思う。恋愛、子供、暴力、殺傷、などは全て切り捨て、サラリーマンの戦場である、会社、取引先、社内政治、友情、作戦、これらに究極までにフォーカスして、その心理戦をうまく描いていると思う。それに加え、誇張されているとはいえ日本の会社組織、社会構造の黒く暗い部分が細かく描写され、見ている方としては、殺される気はしないものの、社会的にも経済的にも抹殺される恐怖感がより現実的に伝わって来ているような気がする。

結末でいろいろ賛否が分かれているらしいが、僕が思ったのは半沢直樹にとって何が最も重要でその影響を覚悟していたのかという点である。あれだけの切れ者なら最後の出向の可能性は見えると思う。つまり、大和田常務にさしで勝つ(土下座させる)のがゴールだったのか、それとも銀行で上がって行き銀行を変革するのがゴールだったのか?もし前者なら、出向の可能性も分かった上で、覚悟をもってのぞみ、出向辞令もかっつり受け入れ、ぶれなくこれからも生きて行けると思う。もし後者ならば(そして出向イコール銀行へは戻れないという理論が本当なら)、大和田常務と取引するか、もうすこし穏便にマスコミ等を通して、追い込むなどの方法があったと思う。僕としては、半沢直樹は、子供の頃のトラウマから抜け出すために、前者の結末が必要であり、出向になろうが、銀行に残ろうが(もちろん残りたいとしても)、特に関係なく、そこまで見据えた上での行動だったと見たい。

そんなことを考えながら、あそこまでは暗黒の世界ではないにしても、今の自分に明確なゴールと信じる道を進む上での影響を受け入れる覚悟、準備、計画があるのだろうかと考えさせられた。もちろん、半沢直樹をそのまま地でいったら一気に首になるんじゃないかなあ。まして、あそこまで切れ者であることも難しいし。

ただちょうど良いタイミングだったので、自分なりに、今まで考えて来た、現状と問題点、年末へ向けた準備、来年の課題と方針を、出来る限りポジティブな構造でボスに話してみる。内容にはチーム内の問題点も含まれているので、言うからにはその影響は避けられないと思う。しかし同時に自分の取り組みたい分野、あげるべき成果を明確にして、逃げられないように自分も縛ったので、前へ進むしかない。新しい職場で一年、踏ん張りどころが到来というところかな。

Sunday, September 15, 2013

Live at best(力一杯生きる)

先日見つけた久石譲ミュージックのエネルギーがとても強いので、いまだに車の中や仕事で考える時に、YouTubeで聞いたりしてる。エネルギーは見えないけれど絶対あると思う。精神力や体力にも明らかに影響するみたいである。

ところでアメリカにいるので残念ながらまだ見れない宮崎駿の「風立ちぬ」の秘められたメッセージは「力一杯生きる」らしい。宮崎駿の長編アニメとしては最後となるだろう作品にそのメーッセージを込めたらしい。毎日ドタバタしながらも力一杯生きようとしている自分としてはそのヒントやエネルギーをもらう為に是非近いうちに見てみたいと思っている。

そんな時に友達のフェイスブックである学者の写真とその他のコメントがあがり、自分は知らないけれど有名みたいなので、ウィキペディアで調べると、その人のつながりで、桐島洋子という人が出て来る。ふーんなんて思いながらこの人のことをウィキペディアで調べてまた久しぶりにぶっ飛んだ気がした。インターネット、ブログ、ソーシャルネットワークによる、知識の連鎖のすごさは本当にすごい。知識は潜在意識層ではつながっているみたいだけれど、もう顕在意識層でもつながる勢いだ。その気があれば、心の中の声にしたがうことで、省力でいろいろな知識が手に入り、自分を変えて行ける。ただ、ネットに存在しつつも、リアルで行動していくことが大切だと思うけれど。

まあとにかく桐島洋子さんの経歴がぶっとんでいた。社会でしっかり生きながら、社会的規範を蹴飛ばし、好きな人、好きな仕事、全てを追いかけ世界中をまわる。それも60年代。大変だったろうし、やな事もたくさんあっただろうし、いろいろな助けもあったろうし、単純じゃないと思うけれど、こういう人が生き抜いてきたという事実を知っただけで、なんかすごいエネルギーをもらった。どんな風に感じて、どんな風に生きて、どんな風に楽しんで来たのか、是非著作を読んでみたいと思った。

岡本太朗さんの生き方や彼が言っている様に、その人の作品よりもその人の生き様が芸術なのであり感動の源なのであり価値のあるものであると思う。そういう人の生き様を脳裏に焼き付けると、日々の感謝や精神的につらい時の対話相手となるだろう。冬籠りの読書シーズンはまだだけれど、そろそろまた岡本太郎さんの本を紐解いて、エネルギーをためる時かなと思う。

Friday, September 13, 2013

Music(音楽)

ご無沙汰です。オーガニック栽培のアップロードは、いろいろ試した結果、タンブラーでやることに。リンクに乗せたので、これから有機栽培やオーガニック料理について日々アップして行けばと思う。このブログのアップの遅さから学び、写真中心で気軽にアップ出来れば良いと思う。

仕事はまあ予想通りアップダウンあるものの足場が固まって来たので、ゆっくりではあるけれども自分が信じる方向性や方針の仕込み、提案、根回し等を始める。いろんな人のいろんな思惑が渦巻く職場では、静かにしているか、ガンガンうるさく攻撃するか、どちらかが生き残りやすい方法みたいだけれど、前の会社を出た時に決めた通り、今回は、自分の信じるところ、思想、価値、をプロフェッショナルとして正面から取り組もうと思う。その過程でいろんなチャレンジが浮上し、リスクも増すと思われるけれど、悔いなく、思いっきり生きる事、アメリカに飛び込んで来た時とか、新しいことに挑戦するあの情熱をまたと思うとわくわくしてくる。リスクとは言っても、この1年間実地で取り組んで来たデザインについては自分のこれからのキャリアにとって大変重要かつ現実的に価値のあるものとなるに違いない。ビジネス、技術と学んで来て、最後に最も重要な、ユーザー=デザイン、を加える事で、今後の新しいサービス構築に関わって行く上での経験とスキルが向上したと思う。それは、今後新しいポジションを求めて行く時にも、自信を持って訴求出来る自分の価値になって行くと思う。

ところで、音楽についてはいつも好きだった。合唱だったり、楽器を練習したり、クラッシックを聞いたり。でも、よくいる音楽好きな人のようにCDやMP3集めたり、オーディオに凝ったり、コンサートに頻繁に行ったり、クラブに行ったりとかの情熱はなかった。今の仕事の関係上、音楽関係者にインタビューしたりすることが多いけれど、やはり自分のこととしては考えにくかった。逆にビジネスを一歩引いて冷静に見るには良いかもしれないけれど。そんな時、たまたま是を発見してしまった。

http://www.youtube.com/watch?v=ZVCdLi6FGVg

あまりの感動で久しぶりに体が凍ってしまった。小さい時からコミックからエネルギーをもらっている僕としては、未来少年コナンから始まる宮崎駿のアニメは特別なエネルギー源だが、実は久石譲が作るその音楽の世界がそれらをまたすごいエネルギーで支えていることに初めて気づく。音楽に対しては、いままで魂に響いた経験があまりなかったけれど、アニメと言うビジュアル、それを見た当時の感動とその記憶、それらが媒体となって、より今の自分の魂に響き、音楽というものに初めて色や匂いまでが加わった感じがした。これは自分の中ではすごい発見で今後仕事でサービスを構築する際に深く考えて行きたいヒントとなっている。

画像がとても良いので、時間のある時に、是非家のテレビにつないで2時間楽しんでください。

Friday, August 30, 2013

Summer is almost over (夏もそろそろ終わり)

あっという間に夏も後半。今年は、ヨセミテにまた行き、野菜も果物もたくさん栽培してとても忙しく楽しい夏前半だった。仕事もいつものパターンでゆっくりではあるが自分の立ち位置がだんだんはっきりしてきて、貢献度もすこしづつ上がって来ている。ただやはり毎日少しでも時間をとって、一歩引いて全体を見ることで、個別で細かな作業に走りがちな自分及びチームの方向を修正して行けるような、大きな方向性を提案していかなくてはいけないと思う。

あとこれからもっと簡単に最近取り組んでいるオーガニック野菜栽培や料理の写真をもっとアップして行きたいと思っているのだけれど、それをこのブロガーでやるか、最近人気がある、ピンタレスト、タンブラー、インスタグラム、又はフェイスブックでやるかどうか考え中。全て、その機能や用途が微妙に違うのと、集まる人たちが微妙に違うので、結構選択に困っている。やはり、コンテンツは全てクラウドにのせて、いつでも簡単にこれらのプラットフォームを行き来でるのが理想なのだけれど、今の段階では一つか二つ選ばなくてはいけない。

最近は目の前のチャレンジに取り組むことに忙しく(元気に楽しくやっているけれど)、本を読むことや、思考を巡らす事、それを人とぶつけ合ったり、ここで表現するみたいな機会が減って来ている。時間はあるはずなので、物事の優先順位付けと、継続する気持ちの問題だと思う。ただ「歩歩是道場」というように、一瞬一瞬が学びであり思考であり人生なので、(自分の好きな)本をゆっくり読む機会がなくても(仕事の本は必要なので何冊か読書中)、今集中することが多いことはそれはそういう時期だと思い、それに全力を尽くして行こうと思う。

Friday, May 31, 2013

Recent Update(最近)

今回はまたずいぶん長く半年近くご無沙汰です。会社ではここ数ヶ月こつこつと小さな貢献をしつつ頑張って来たけれどなかなか見栄えのする結果が出ない。ただ、少しづつ仕事が増えて来て、デザインチームとも仕事のとっかかりが少し出来た感がある。これから数ヶ月、積極的にプロジェクトを提案・リードすることで、なんとかチームの一員(重荷じゃなくて)に昇格しようと思う。誰もやりたがらない仕事(予算、契約書、営業、リサーチ、インタビュー、レポートなど)を積極的に引き受けこなしつつも(これ結構メンバーから重宝される)、その一方で、便利屋で終わらないために、ビジネスにつながる新しいアイデアやプロジェクトの提案などしっかり進める必要がある。日々ばたばたしているので、細かい仕事だけで時間が過ぎてしまうけれど、そこで一踏ん張りして、外部へ出て情報収集したり、パートナーシップも含めた大きな戦略を練ったり出来なくてはなあといつも反省する。

最近週末は夏の忙しい植え付け・栽培・収穫に向けた家庭菜園の下準備をしつつ(大体朝7時くらいからお昼くらいまで)、子供達をつれて海や公園や水辺や買い物に積極的に行くようにしている。主に野菜作りの為の畑の雑草駆除や肥料追加、植木の剪定、前庭の花壇の整備とか。今年は、果物が元気よく、ブドウ、りんご、柿、オレンジ、アボカド、パッションフルーツ、桃、いちご、がたくさんなり始めている。スイカやメロンも芽を出しているので頑張ってもらいたい。野菜は例年通り、タマネギ、ネギ、キャベツ、トマト、ナス、ジャガイモ、サトイモ、レタス、三つ葉、アルゴラ、枝豆、トウモロコシ、インゲン、その他中国野菜など、メインなものが出来始めていて、これからまたその他の野菜が加わって行くと思う。そして今年も再度お米に挑戦。肥料を十分に加えたので、経過を見守りつつ、開花と受粉のタイミングを見逃さず手助けし、今年こそ自家製おにぎりを食べたい。

又夏がはじまりつつあるので、今年はまたヨセミテに旅行に行くと同時に近場での家族でのキャンプに挑戦してみたいと思う。せっかく自然に恵まれているので、海だけではなく、山や川に出かけて、思いっきり自然の中に入り込めたらなあと思う。

剣道・居合は週1回がやっとで、サーフィンも家族で週末出かけない時に日の出から10時くらいまでのセッションに行くようにしているけれど、たぶん月1回くらいしか行けてないかな。でも家族で動き回るのは楽しいのでまあよしとしようと思う。

是非近いうちに収穫した果物や野菜の写真をアップしたい。

Sunday, January 27, 2013

Realization of thoughts(思いの具現化)

ところで、小さい時からぼーっとして白昼夢を見る癖がある。。。

  • 剣道がすごく弱かった時に、自分が友達の前で優勝しているイメージとか、
  • 大好きで頑張っているけれど成績今ひとつな音楽で、頑張っているイメージとか、
  • 大人になってからは、アメリカでマネージャーとして頑張っているイメージとか、
  • キッチンから見える庭で野菜を栽培しているイメージとか、

イメージしつつガムシャラに頑張るというよりかは、イメージする事自体が楽しいしリラックス出来るから自然にやっているみたいなのだけれど、なぜか全てが数年後に具現化していることには不思議な感じがする。昔から、中村天風さんとか、ヨガの本とかは好きなので、思いの具現化はあるとは思うけれど、特に意識していることはないし、つい最近まで忘れていた。

ただ先週、昔の同僚から連絡があって昼ご飯を食べた時、このことを思い出す。前の職場での面接ですごいプレッシャー面接をかけられ、今まで会った人で一番頭が良いのではと思う人がいた。運良くポジションをもらってからも、挨拶しても答えてくれないし、悪い人ではないのは良く分かるのだけれど、自分が貢献出来ない限り彼とはつながることが出来ないなと感じていた。その頃、すごく大変だったけれど、「もし、この人に認めてもらえて、お互いこの職場を離れた後に、個人として情報交換などが出来るようになったら、うれしいだろうなあ。」なんて白昼夢を見つつ、こつこつ貢献を重ねていたのだった。

自分が以前の職場を離れると同時に彼も自分の会社をスタートさせ(噂には聞いていたが)、そのファンデングでいろいろ話を聞きたいとのこと。僕は、今の仕事及び以前の仕事のコネクションで、いろいろ使ってもらえそうな情報を提供すると、とても喜んでもらえた。その時、当時の白昼夢を思い出し、「あー、彼を助ける事が出来て、喜んでもらえるなんて、うれしいなあ、白昼夢もリラックス以上の効果があるんだなあ。」なんて一人うれしくなっていた。

今、いろいろ目の前に大きなチャレンジがある。押しつぶされそうな時もあるけれど、せっかくの良い癖を取り戻して、もっともっと白昼夢を見ながら、自然に、でも全力を尽くして、毎日を生きて行きたいと思う。

Design Thinking(デザイン思考)

2013年に突入したと思った途端にもう2月がすぐそこまで。。。仕事が変わってからもう半年(5ヶ月)が経とうとしている。来週にボスとの成績考課レビューを控え、冷静に状況を把握しなくてはいけない。突発的に起きるプロジェクトや大きな方向性のプロジェクトはこなしてきているものの、目に見える貢献はまだないというのが今の実感である。チームが成長し、プロジェクトの優先順位が毎日変わるようなめまぐるしい日常では、自分でテーマを持って、しっかり取り組まないと、バタバタしているうちに、何も大きな貢献をせず、2-3年経って、「何してたの?」みたいなことは避けたい(特に、就職活動中の場合を想定すると、自信を持って取り組んだ事がないのは、かなりやばい)。

ということで、自分のポジションとチームのポジションを考えるに、俯瞰的な視点から新しいサービスの要素をあぶり出し、デザインチームの方向性及び技術の進化する方向に基づいて、プラットフォーム全体として何をしなくてはいけないかを提言することが自分の今の仕事であると思う。又、前の仕事でとことん頑張った後、次はもっと大きく、もっと大胆な、もっとインパクトのあるプロジェクトを押し上げて行きたいと痛切に思ったのでその気持ちを胸にもっとリスクをとって仕事をして行きたい。そういう視点から、四半期毎の目標を書き出し、面談に臨もうと思う。

ところで、いままで耳にはしていたが(ドラッカーも口が酸っぱくなる程言っている)、最近マーケットを研究するにつけ、企業が生き抜いて行く為にはいかにイノベーションが必要で、そのイノベーションの為には、いかにデザイン思考でプロダクトやサービスを進化させていかなければいけないかということが肌で分かってきた。技術研究所で数年突っ込んで仕事をしたため、かなり技術思考が理解できるようになってきたところ、ひょんなことでデザインチームに加わることとなったのだが、ちょっと浮いて居場所がなく苦労しているのだけれど、はっと気がついた。今こそデザイン思考・デザインプロセスを身につける絶好のチャンスだと。周りにはその道一流のデザイナーがたくさんいる。研究所の図書館には高価なデザイン関連書類がたくさんある。何よりもそれらの人々のデザインとその創造プロセスに参加できることが本当に勉強になる。自分でもデザインのツールやリサーチの基本書を取り寄せて読み進めて行っているけれど、最近だんだんチームのやろうとしていることが腑に落ちてきて、自分としてどこで貢献していけばいいかもなんとなく分かってきた。

2013年はデザイン思考・プロセスをとことん研究・マスターし、今まで取り組んできている技術・ビジネス・サービスの知識と統合し、今後の新しいサービス創造に貢献出来る実力をつけて行きたいと思う。