Tuesday, November 25, 2008

SF Kendo Tournament (サンフランシスコ剣道大会)

またまた、大変ご無沙汰してます。出張、組織改変、そして世界同時金融危機を受けた職場体制変更、もう毎日めまぐるしく回ってます。こんな時こそ、剣道・居合道で学んできた胆力・呼吸力で平然としているべきところ、ちょっとへこんでいる状態。そんな時に、サンフランシスコ剣道道場50周年を記念し北カルフォルニア全域から選手を集め大会が行われたので、サポート目的及び気晴らしに参加。。。

いつものように審判として参加。最近審判をしていなかったため、反対側からの小手や合い面の判断、これに加え、会場使用時間の制限から、判定をしなくてはいけなく、とても難しい審判に午前中だけでくたくた。でもベストを尽くして、出来る限り公正な審判を行う。上半身は強くても下半身がついてこない高齢者の審判がとても難しい。剣道は、当たるだけではなく、刃筋や打突部、そして適正な姿勢が「切る」を仮定した有効打突の指標なので、手先で「ボコッ」とか当たっても、「本当に切れているのか」という観点も必要で、それでもかなりの強度な場合は致命傷な訳で、ここら辺の判断はいつも以上に難しかった。
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午後になり、有段者四段以上個人の部に参加。前日に、ストレス解消もかねて、大波の中3時間以上サーフィンをしていたので、筋肉痛プラス体が重い。疲れているし、勝てる気もしない。後悔しないためにも、「姿勢・息・心は崩さない」、「居つかないように、前後左右にすべるように動く」、「正々堂々」、「でも気は絶対抜かない」、など試合っぽくない心構えでいくことに決定。

打ち気全く無しが功を奏したのか、結構順調に勝ち上がる。あれっと思っているうちに決勝戦まで残ることに。
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終わってみれば、有段者四段以上個人の部と有段者団体の部の両方でバークレーとして優勝。なんかとてもラッキーな感じ。朝とてもつらいので、一瞬さぼっちゃおうかななんて思ったけど、行って良かった。
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今回、京都からわざわざこの大会に来ていただいた剣道範士八段楢崎先生。後日サンフランシスコ道場で練習をお願いしたところ、本当に全身が自然体で気を発している感じ。そんなに剣や体を動かさないのに、バシバシ決まる。自然な剣道だなあと並んでいる時に見入っていた。練習の後に、ご挨拶に行く。話をすると、本当におおらかな、えばらない、ジョーク連発のすばらしい先生だった。先生の受け流し、出小手、抜き胴、これは眼に焼きついているので、これから練習。
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楢崎先生と共にいらっしゃった剣道七段、居合道範士八段の森田先生。居合の演武の時、すごい迫力とその音無しの足捌きがすごかった。剣道でも稽古をつけてもらった。体の軸を崩さないまま、道場をアメンボみたいにすーっすーっと移動して、あらゆる技を出す。うわーっと言う感じ。練習の後皆でビールを飲んでいる時、余興としてハーモニカ取り出し、「故郷(ふるさと)」を演奏、まさにエンターテイナー。楢崎先生と僕ら一同は一緒に歌う。日本の唱歌はいいなあと思った。今回は居合道の練習に加われなく残念。
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両先生とも人間としてかっこいい。僕も、ああいうおおらかな、剣道家・居合道家・武道家でありたいと思う。最近、伊藤先生、島野先生、寺地先生と、スカッとかっこいい剣道・居合道の先生に教えを受ける機会に恵まれ本当にラッキーである。 サンフランシスコにいる利点かな。

1 comment:

Unknown said...

優勝おめでとう!
勝とうという欲を持たず、基本に忠実に動いたのが成功ね?
上手い人の動きを覚え、何時でもイメージ出来る様になると、コツ、ポイントがわかり、口で教えてもらうより、見る事のほうが学べる!!
着付けでも、教室の3回レッスンより、先生と一緒にお仕事(現場)させていただいた方が、勉強になる。
武道は、人間を成長させてくれるので、ずっと継続し、親子で出来るといいね!!