Wednesday, February 10, 2010

Team Obama(チームオバマ)

ノンポリな自分ではあるが最近通勤中に見ているCNBCのマーケットニュースによく出てくるチームオバマに感心している。ネットにはいろいろな陰謀説や賛否両論交錯しているが、彼らの国会やその他の会合でのやり取り(突っ込みに対する対応等まで)を見ると、チームオバマの頑張りが伝わってくるし、応援したくなる。CNBCが金融市場ニュースなので、取り上げられるクリップは、金融規制、健康保険改革、雇用対策、などで、かなり共和党及びウォールストリートから攻撃を受けている。
まずオバマ大統領。スピーチがうまいと言われているが、共和党に乗り込んでいっての質疑応答を見ると、うまいだけじゃなく、明晰な頭脳、真摯な説得力、不屈の忍耐力、精神の強さ、そして笑いも誘うウィットと人間全体として鍛えられてるなあと思う。今までメディアで自分が見たことある政治家ではダントツにシャープだと思う(もちろん歴史的に数々のシャープな政治家が世界中にいたに違いないが)。例えば、やわらかくも執拗に攻撃してくる共和党議員に(そしてメディアを通して国民に)、「僕らが攻撃し合うことに時間を割いている状況ではない。これは、君と僕との(次の選挙に向けた)問題ではない。これは、国民の(生活を守っていく)問題なんだ。いい意見はいくらでも聞くし、どんどん言ってれ。ただ党としてのスタンスに固執するあまり、我々のアメリカと国民そしてその子供達・孫達が直面している問題の先送りをすることは許されない。」という趣旨を暗記している関連統計とともに語りかけ、いつでも突っ込んでくれ、ちゃんと回答する、でも僕の目を国民の目を直視して話そう、君達の協力が必要なんだ、という粘り強い対応。あれだけのリーダーシップ・やる気を見せられたら、「議論に走って揚げ足をとるより、やらせてあげてみればいいじゃないか?」と思うのはナイーブか。。。そういう若くてやる気のあるリーダーを見るととても気持ちよく自分までやる気が出てくる。がんばれ48歳!
そして彼の右腕、財務長官、ティム・ガイトナー。中国語と日本語を話せる同じ48歳のイケメン。彼も国会での答弁や対応を見ると、チームオバマをサポートするのに、がんがん突っ込まれても、忍耐強く、物事をつめている。この年でNYFED議長も既に勤めているので政治力もすごいのだろうが、味方につければ強そうなタイプである。日本の元財務大臣の中川さんなんかも、実力・外見ともにガイトナー風のイケメンで、いい感じでタメはれただろうに(実際知り合いだったと思う)、ああいう人が不幸にあい本当に残念である。
そして、スーパーじいちゃん、元FED議長、現在の経済回復顧問、ポール・ボルカー。FED議長として成功して、もう82歳で静かな老後を過ごしてもいいところ、オバマ大統領に要請され、現在の大変な経済政策の陣頭指揮を執っている。このじいちゃんにとって、ウォールストリートに喧嘩を挑むなんて朝飯前らしい。なんか、日本に昔いた、気骨のあるオヤジ(石田豊助や松永安左衛門)という感じで、国会に召還されて突っ込まれても、がっつり相手を見据えて受け答えしている。ちょっと日本的だが最後の国への奉公だという熱意があるのではないだろうか。かっこいい、じいちゃんである。

他にも老若男女民主党も共和党も含めたチームオバマは政治的にリスクの高い、でも未来を見据えた改革を提案し続けているようである(ノンポリの勝手な印象だが。。。)。短期的かつ物質主義的な、特に失業率が10%に近い、不満が充満している現在のアメリカでは、彼らの前途は厳しいかもしれない。特に改革までもうすぐの健康保険改革も頓挫するかもしれない。ただ、そういう、大きなリスクを前に非難を浴びながらも、小さいが強いチームワークで、信じるところを前に進んでいく、チームオバマを見ると、なんか頑張って欲しいと思うとともに、自分も頑張ろうと思ってしまう。だから最近CNBCでもこの株があの株がというよりも、コメンテーターや共和党から攻撃されながらも真っ直ぐ前を見ているチームオバマの動向を知ることのほうが、面白かったりする。

日本もいろいろ大変そうだが、しっかり現政権下で、将来の子供達の負担になり、国の信用低下に直接つながる、財政不均衡の問題を、どんどん無駄な特別法人を整理していくことで、なぜそれが大切なのかを国民に訴えていくことで、解決して行き、又、人々に我々のリーダーは国民のために頑張っているんだという印象と元気を与えてもらいたい。

No comments: