Friday, February 5, 2010

Japanese Martial Arts Brand (日本武道というブランド)

「剣道なんではじめたの?」とよく聞かれるけど、答えはださくて「週末遊んでいた友達が剣道を始めて遊んでくれなくなったから」というもの。小学校2年生の終わりだと思う。いつも遊んでいた友達が剣道を始めてしまい(それもまとめて仲良し2兄弟4人!)、一人暇になった僕は、兄と一緒にその練習を見に行ったのだった。そして、単純に「おー、かっこいー!僕もやる!」とはじめた。話の落ちとしては、数ヵ月後3年生になると同時にクラス替えで新しい友達が出来、みんな週末に釣りに行くのに僕を誘ってくれるのだが、自分は剣道で行けなく楽しくない。おまけに、1-2年後には仲良し2兄弟と兄含めて全員離脱。「僕もやめたいよ!」と母親に言うと「自分で決めて、防具も買って、止めたい? 最低でも小学校卒業までやりなさい。」と言われ、「自分で決めたことには責任がともなうのか、そう言われればそうだよな」と納得してやることに。長距離が早かったので陸上部か卓球がうまかったので卓球部に入ろうと思っていたけれど、小学校5年生の時にたまたま道場杯で優勝して剣道の楽しさを味わってそこからはずっと続けることに。

ところでいままでなんとなく好きで続けてきた剣道だけれど、外国に出る機会が多くなってきて(というか外国に住んでいるが。。。)、剣道のいろいろな効用を感じることが多くある。もちろん以前に書いたように精神的支柱となるのもひとつだけれど、剣道・居合道・合気道・弓道など日本の武道はどうも他のスポーツやそれ系の格闘系とはちょっと一線を隔てた信頼感が伴うみたいである。外国でも剣道を通してすぐ友達が出来るし、他国の道場を訪れても受け入れてくれるし、ひょんなところで「合気道をやっていた」「武士道について研究している」とかいう人から声をかけられる。この前も、ボスのボスと面接する機会があってそういうことを広く話してぜんぜん仕事の話にならなかった。。。人はやはり突き詰めていくと精神的なものに興味が行き、そしてその精神性が形になったものとして、ヨガや武道にあこがれるのかもしれない。ただ商業格闘武道系が多いアメリカでは、武道(MartialArts)=空手とテコンドーとカンフーを足して割ったものという感じなので、そういうものを練習している人とか少し違う感じだが。。。

そんなことを考えると、武道のベースにある文化・歴史・人生観を血として受け継ぎ、古い文献も読み込んでいける日本語をマスターしている、僕達日本人、特に海外に出ていろいろ活躍していこうと思っている若者は、読み書きそろばんに加え、武道の理論と実践を一通り学ぶことはとてもいいことだと思う。世界のスポーツであるサッカーでも友達は出来るし尊敬も得られるけれど、生きている限り練習し進歩し続けることが出来る日本武道は一生をかけて取り組む価値のあるものだと思う、最近。自分としては剣道と居合で手一杯だけれど、弓道と合気道なんかは少しづつでもやりたいなあと思う。

2 comments:

Unknown said...

知ってますか?
好村兼一(フランス在住 剣道指導者 8段 小説家)

今日、NHKラジオで知りました。
江戸時代の剣の本を読んでいる内に、良いことが書かれていると気付き、時代小説で判りやすく書いて多くの人に剣道を知ってもらいたいと小説家になったと。

フランスに40年位住み、自分で修行しながら8段取得。
すごい人だと思った。読んで見たい。

Atsu said...

フランス在住で8段に受かった人がいると聞いたことはあった。剣道についての彼のアプローチも出版されているみたいなので是非彼手に入れて読んでみたいと思う。