Tuesday, September 6, 2011

Market Value(市場価値)

最近使っているMacBookからのイメージアップがうまくいかないのでなかなか記事更新がはかどらず。元気にやってますが、仕事、家族、剣道/居合道の間を行ったり来たりでなかなか読書や勉強の時間が取れずペースは乱れ気味かもしれない。

仕事の方は先が見えないのはどこも一緒かもしれない。この時期にリーダーたることはとても大変だと思う。今働いている会社は、モバイル産業の構造変化のまっただ中、自身を作り替えるか、歴史に消えていくかの岐路に立っていると思う。

アップル、グーグルが突っ走るモバイル業界の動きは特に激しい。最近だけでも、HPがPC産業からの撤退に加え以前買ったPalmのWebOSの開発停止発表、グーグルによるMotrolaの買収、BlackberryのRIMの買収の噂、Sprint買収の噂、業界再編成が急加速する中で、価値のあるうちに、売りに出せというプレッシャーがVCやプライベートインベスターから悪戦苦闘している経営者にそそがれているようである。Facebookはいけいけで成長スピードが減速する気配は見えないが、いろいろな意味でMicrosoftはいい位置につけているかもしれない。

そんな中で会社やその他友達の転職スピードも加速しているみたいである。もし今旬なプログラミング言語を操っていたり、ソーシャル系のプロダクトをマネージしてきたならば結構引きがいいみたいである。ほぼ毎週、誰かが職場から離脱し、また新しく入ってきている。リーダーレベルで人が動くので実際の仕事に影響してきて大変である。エンジニアは人気があっていいねえとソフトエンジニアと冗談気味に話すと、いやプログラミング言語も推移しているので、エンジニアがいつでも安定しているかといえばそんなことはなく、どんどん自分のスキルを発展させていかなければ、経験だけでは新しく入ってくる若いプログラマーに対抗していけないらしい。40代、50代になり、全く新しい構造も違うプログラミング言語を習得していく、エンジニアって結構大変かも。。。

自分のようなビジネス側は、どんどん変化していく技術、産業構造、ビジネスモデル、人の嗜好などを理解し、そのギャップからビジネスチャンスに導く方向性を出していかないといけない。歩いていく道筋が見えない中で、いろいろな状況を把握して、点をつなげて、価値やお金に導く新しい道筋を目の前に見いだし、周りを説得して歩きだせるような資質がトップだけでなく、各人に求められているみたいである。パートナーも変化していくし、企業買収も盛んなので交渉のテーブルがひっくり返ることも多々あるし、息がつけない感じがする。

最近円高による日本の産業空洞化(特に中小企業)という記事をみたけれど、これはアメリカですでにおこっている。アップルに見るように、生産拠点は完全に海外にシフトしていて、シリコンバレーはその頭脳としての役割に特化している。そのためアップルの好調が地元の雇用に直接還元されていなく、国会議員の誰かがアップルも国と同様雇用創出に責任を持つべきだと主張していたが世の中の流れとして無理があるようである。このような大きな産業構造の変化の流れの中で見ると、その人の市場価値というものは、ミクロの視点での技術/経験などのハードとマクロの視点での国籍/文化/拠点/コミュニケーションなどのソフトのバランスに関わってくるのかもしれない。今後、日本の中小企業も大企業と同じように、頭脳集団(R&Dのみで戦略は国外かもしれない)を国内におきつつ、世界拠点と有機的につながる形を模索していかなくてはいけなくなるのかもしれない。ただ、グーグルやアップルでもはっきりしているように、全ての重要な機関が歩いていけるロケーションに集中していることが経営スピード維持に予想以上に貢献しているみたいなので、一極集中も悪くはないみたいである。何事もバランスか。

これから20年以上(年金制度が世界中で壊れているので30年以上かも)あるキャリアの中で、何が自分の市場価値を上げていき、いつまでも社会に役に立つ人材でいられるかを(もちろん健康維持で医療制度に負担をかけないのが一番大切。。。)自分の興味や情熱にからませながら新たに考えていかなくてはなあと思う今日この頃。。。

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