Friday, December 3, 2010

Bicycle(自転車)

この前久しぶりにStanford大学に行ってくる。道を挟んで数ブロックながらなかなか行く機会がなかった。前回はデザインセンターだったが、今回はビジネススクールに足を運ぶ。スタンフォード大学構内はすごく広いがゲストの駐車スペースは限られているため、研究所内にある共同自転車(ママチャリっぽいすわり心地のいいやつ)をかっとばして行ってみる。そういえば自転車に乗るのは何年ぶりだろうというくらいご無沙汰していた。自動車と違って、細い道を通り、幼稚園を抜け、小学校を抜け、構内も自由自在。バークレー大学構内と違って坂がないけれど、段差や交通に気をつけたり、こぐのに結構つかれた。

ところで、自転車といえば、僕は1歳になる前から地元の保育園に通っていたので、うちのおばあちゃんが1歳から6歳まで毎日自転車で送ってくれたのを思い出す。ちなみに僕だけでなくAtsuBrotherがいたので、一番重たい時で、4歳の僕をハンドルにかかった前の椅子に、6歳の兄を後ろの椅子に乗せて、20分の道のりをかっ飛ばしていたおばあちゃんは、すごかったなあと思う。それも通算5年間、雨の日も風の日も。おもちゃ買ってもらったとかじゃない、体当たりの愛情を貰った僕らは本当に幸せである。最近になり、いかに大変かわかって来たが、今回スタンフォード大学に向かってチャリをとばしつつ息を切らせながら、納得した感がある。

ハリーポッターの第一話は、ハリーの母親の捨て身の愛情がその皮膚にしみこんでいて、それが最後にハリーを助けるという魔法の法則によるもので、当時ストーリーとしてはもっとひねってもいいかなくらいに思っていたけれど、結構物事の真実を突いているかもしれないなあと最近思う。忍耐強いやさしさは、ボディーブローのように深く響き、必ずどこかで影響するみたいである。

1 comment:

Unknown said...

本当にすごい人だったね。
いつも隣のYさんと言っているよ。
”うちのお母さんみたいな人は、この辺にはいないね。誰にでも無償の愛を、誰からも慕われ、いつも笑顔で暮していた。子供にとっては本当の教育者。学問でなく”人の道”を
自然に教えてくれていた。私達は幸せだったね”と言いながら、、、有難くていまだに目を潤ませているのよ。