Tuesday, August 10, 2010

NCIA Summer Camp(北カルフォルニア居合道連盟夏合宿)

ちょっと武道系が続きますが。。。そう、今年もやってきました居合道夏合宿!2008年以来3回目のNCIA居合道夏合宿がサンタクララでポカポカ天気の中開催される。メキシコ領事官のエンリケが東京滞在時にお世話になった警視庁居合道・逮捕術元師範の伊藤先生に今年も訪問・指導していただく(あの若さで、剣道・居合道ともに八段、まじすごいというか怖い。。。)。当のエンリケは仕事でメキシコ出張により不参加。お茶目な彼と先生とのやり取りが見れずとても残念だったものの、中身の濃い充実した3日間だった。例のごとく、金曜日から有給休暇を取り、全参加。
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全部で40人程度参加。NY、コロラド、ワシントン、LAとサンフランシスコ以外の地域からも参加がある。岸本先生や山崎先生に来ていただく全米キャンプ・トーナメントに比べ、参加者が少ない反面、より細かい指導を受けられるので参加者は非常にやりがいがあると喜んでいた。世界中から引き手あまたの伊藤先生に毎年わざわざ北カルフォルニアに来ていただき我々は本当に幸運である。その好意に応えるためにも、今年こそは少し進歩したところを見てもらおうと、他のメンバーと去年のノートを復習・練習、加えて演武のビデオを取り(ついでに剣道も)課題の明確化と練習をここ数ヶ月続けてくる。お昼ごはんを一緒に食べながら、
(先生)「今年はいいねぇ。力強いねぇ。」
(Atsu)「え、そうですか?(進歩したかな!?)」
(先生)「いやー、去年よりいい翻訳だよ、うん。」
(Atsu)「。。。」
その後、居合に関してアドバイスをお願いし、いろいろなポイント・今後の課題を教えていただいく。来年こそぐっと進歩してみたい。いやしなくては。翻訳だけじゃなく。。。
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実は去年と同じ人に通訳を頼んだものの、その人が急に来られなくなったので、急遽その場で通訳に任命され、3日間練習と翻訳を先生の横で行うことに。先生も指導の気合というのに精通されていて、クラスがちょっとだれてくると決まったように、わざと僕に「声が小さい!」「遅い!」「時間がないのに何やってんだ!」と怒号を飛ばしてくる(去年は女の子だったので出来ず。。。)。それでクラスがビッとなる。加えて、僕も練習と翻訳の同時進行で余裕がない分、先生の言ったことを動きも真似してガンガン翻訳していく。又、クラスの効率を上げるため自分なりにいろいろ工夫・提案してみる。まず、号令(Shugo、Chumoku、Taito)には、翻訳を待たず反応すること。キーワード(ひかがみ、腰、剣先、柄頭、気、攻め、残心、序破急、決め、隙、等)は事前に僕が翻訳したものを読み覚えておくこと。これらを書き出して壁に貼っておく。こうすることで、「前へ気攻めをしろ」とか「抜きつけでもっと序破急を」とか「隙を見せないように残心を示しながら納刀」とかの翻訳に手間取らないようにする。又、要約してしまいがちな翻訳であるが、論理的になるように文を構成し直すが、先生の言うことはなるべく漏らさず翻訳するいようにする。先生のちょっとした例え、状況説明が、どれだけ演武者の学びになるかは、自分もいつも感じるところなので。参加者から翻訳良かったよと何度も言われたので、なんとかお役目を果たした模様。

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これは、NCIAからの参加メンバーと先生との集合写真。3日間家から通うも朝から(朝7時出)晩まで(食事後夜11時着)で家族の顔も見る機会がない程詰めてやったので、これから数ヶ月は、家族中心に行かなくては怒られそうな雰囲気。それにしてもこれは毎回書くけれど日本にいたら会う機会のないような先生方と知り合い、その技・人間性・アプローチに触れることが出来、本当に幸運である。まだまだ、その技・理合を先生方や書籍から学び、研究・整理しつつ、その検証を稽古で行い、それを日々の生活でも活かしていく必要がある。先の長い、でもやりがいのある取り組みである。来年は、なんとか日本に上陸する機会を作り、先生にご挨拶に伺いたいものである。さて、夏のイベントもひと段落したので、2010年下半期、腰を据えて仕事に取り組まなくては。。。

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