Wednesday, August 18, 2010

Sword to give life(活人剣)

最近人生も折り返し地点に来てどうこれから物事に取り組もうかなあと考えている。仕事は今まで歩いてきた点(テクノロジー・コンテンツ・モバイル・グローバル)と日本・文化・社会・興味・貢献などの点を繋いで、トヨタが50年かけてなしたグローバル戦略を日本のマンガコンテンツ業界と一緒に出来たらなあと夢想。。。仕事以外では家族や友達と自然の近くにというコンセプトで生活を構築していけたらなあと。ところで、剣道と居合道は、それを一本の道として、又、仕事・仕事以外にも繋げる意味で、強く・正しく・美しいものを目指したいと思っている。そのためには、まだ手遅れではないと願い、基本を一から遣り直そうと決心したところ。初心に戻って、構え、足捌き、素振り、切り返し、打ち込み、懸かり稽古、形稽古。そして、しっかりした基礎の上に立って、心構え、攻め、呼吸。そして、やっと技。持田先生の基本にたいする有名な言葉の意味が自分なりに少しわかるような気がしてきたかも。あと何十年かかるやら。。。

そんな時に日本から道場破りの少年少女剣士3人が現れる。ハワイで暴れる前に、サンフランシスコで肩慣らしか。ブログ経由日程を教えてもらったので、彼らの紹介・通訳がてら、僕もバークレー道場の指導をスキップして(松枝先生すいません。。。)、サンフランシスコ道場に合流。道場に入る前の号令等、かなりかっこいい。垂れの名前も夏木六三四の宿命のライバルっぽい。なんか強そうだ。自己紹介も皆英語で、発音もよく、度胸が据わっている。この礼儀正しき14歳の少年剣士と10歳の少女剣士に、「アメリカでしっかりした日本の剣道を見せてくれ!」と願っていると、切り返しと基本打ちの稽古が始まる。おー、すごいっ。お兄ちゃんの気合の入った素早く鋭い打ち込みに加え(他のアメリカ人びびり気味)、ちっちゃい少女剣士達のすごさ!まっすぐ大きく正しいのびのびとした声も充分に出ている切り返しと基本打ち。アメリカ人達皆唖然。そして驚くことに、その後の地稽古では、もっと前にもっとのびのびとかかって来る(たいてい地稽古になると、打たれたくないという気持ちが働らくため、基本打ちのまっすぐ大きな正しい打ちが出にくくなるもの)。又、地稽古中を通して、後ろで休む訳でもなく次々と先生・先輩にかかっていく。かかった後は、お礼とコメントに挨拶に行く。はっきり言って僕は本当に感動しました。脱帽です。真似しなきゃと。地元道場の先生方は、本当にしっかり指導されているのだと思う。一緒に来られたお父さんも剣道をされているとのこと。是非いつか稽古をつけていただきたい。稽古の後、何人ものアメリカ人が僕のところに来て感動気味に、「彼らがあれだけ出来るなら、私も出来る気になった。これから頑張ろうと思う。彼らをつれてきてくれて本当にありがとう!」 というコメントを残して行ったのだった。おまけに、僕ら一人一人、彼らの道場のかっこいい手拭までもらってしまい、感謝。

ところで活人剣。。。僕としては、剣を通して自分を向上させ、社会に貢献する(人を活かす)という意味にとって、そのために基本をしっかりやろうと。でも彼らの剣道を見て、正しく美しい剣道は、直接人を感動させ、やる気を出させるんだなあと。それも国境を越えて。本当に勉強になりました。彼らであれだけ出来れば、僕はもっと正しく、もっと強く、もっと美しく出来ないと人を感動させられないなあとちょっと反省。自分が子供達を教える機会があれば、ああいう剣道が出来るようになってほしいし、そういう指導が出来るようにならなくちゃいけないと思った。彼らにはこれからもどんどん日本を代表して世界中の道場破りをしてもらいたいもの(僕も出張の度にやってます。。。)。また機会があったら是非サンフランシスコ・北カルフォルニアにまた来ていただき模範稽古をしてもらいたいもの(月曜日から土曜までどこかしらの道場で稽古があるので)。

さあ、基本稽古、基本稽古。素振りからはじめなくては。。。

2 comments:

test said...

素晴らしいですね。活人剣。そういう剣道の考え方は僕が10年経って剣道を再開した理由の1つであります。僕もいつかそちらの道場にお伺いしたいです。

Atsu said...

西海岸はどこでも盛んなので観光がてら来る機会があれば是非道場に来てください。日中観光夜稽古。喜ばれると思いますよ。